美の友会 名物裂の魅力-5
五島美術館 美の友会月例美術講座 名物裂の魅力-5
内容:金襴<2>
17鶏頭金襴 けいとう きんらん
: 鶏頭の花の作土文様
※ 作土文 つくりつちもん
作土とは、耕地の上層の土壌のことをいう
草花文や草花と動物文をその花樹が根付いた土壌までを
単一の文様としてあらわしたもの
18東山金襴 ひがしやま
: 一重蔓唐草+牡丹他
▶ 東山殿(足利義政)が中国(明)に注文して織らせたor所持
参考 前田家伝来 紺地一重蔓小牡丹唐草文金襴(東山金襴)
19高台寺金襴 こうだいじ
: 二重蔓中牡丹唐草文や霊芝
▶ なぜ「高台寺」かは不明
(本によれば、高台寺の戸張裂)
参考 前田家伝来 紺地二重蔓中牡丹唐草文金襴(高台寺金襴)
20大黒屋金襴 だいこくや
: 細い蔓唐草に宝尽くしを散らす
牡丹から牡丹まで7センチくらい、間に霊芝など
唐物絵の表装によく使われる
▶ どの「大黒屋」か不明
参考 前田家伝来 萌黄地一重蔓小牡丹唐草宝尽し文金襴 (大黒屋金襴)
21二人静金襴 ふたりしずか
22橘屋金襴 たちばなや ←別名
: 向かい合った鳳凰の丸文が互の目
▶ 織田有楽所持。
有楽が能「二人静」の名手であった
↑静御前が二人出てきて舞う演目→鳥が二羽とかけた?
(本では、足利義政が能の「二人静」を舞った時の能装束に用いられた裂)
参考 前田家伝来 紫地向鳳凰丸文金襴(二人静金襴)
23金地二重蔓牡丹金襴 かなじふたえずづるぼたんきんらん
: 地が金地であることに価値があった
参考 前田家伝来 金地二重蔓大牡丹唐草文金襴
24花兎金襴 はなうさぎ
: 兎+花・雲 (兎だけの模様はない)
参考 前田家伝来 金地花兎文金襴
25角倉金襴 すみのくら
: 兎が大きくてリアル 1つの柄の縦4~5センチ
他の花兎金襴と区別する
▶ 本によれば、角倉了以(すみのくらりょうい、京都の豪商)の愛用
参考 前田家伝来 濃萌黄地花兎文金襴(角倉金襴)
26花麒麟金襴 はなきりん
27雲麒麟金襴 くもきりん
: 麒麟+作土文の花or雲
麒麟に羽が生えてている?
28紹知金襴 じょうち
: 麦わら筋+花麒麟or雲麒麟
▶ 藪内紹智の好みだったと思われる
29荒磯金襴 あらいそ (あらそ) (ありそ?)
:波に魚
30石畳金襴 いしだたみ
31釣石畳金襴 つりいしだたみ
:大石でない (大きくなると遠州緞子のような感じ)
両者の区別は微妙
| 固定リンク

コメント