五島美術館 美の友会月例美術講座 名物裂の魅力-4
内容:金襴<1>
1興福寺金襴 こうふくじ きんらん
: 如意宝珠(龍?鳳凰?) の模様が互の目
小石畳の繻子地・ラン地 紫地(?)
2大燈金襴 だいとう
: 上下に爪を置いた霊芝雲文様が互の目
地は石畳(?) 赤、褪めた蘇芳
▶ 大燈国師(大徳寺開山)の袈裟裂
3徹翁金襴 てっとう
: 大燈金襴の白地のもの
白(地)大燈金襴ともいう
▶ 徹翁義享(大徳寺第一世住持)の袈裟裂
4長楽寺金襴 ちょうらくじ
: 七つ星(霊芝がたなびいているような?)模様が互の目
地は褪めた蘇芳など
5鴛鴦金襴 おしどり
: 鴛鴦 一列ごとに向きを変える、互の目
▶ 本圀寺 「鴛鴦曼荼羅」の表具
← 本歌現存
※ 『本圀寺金襴』ともいう? 『本圀寺裂』もあり。
6角龍金襴 かくりゅう
7禅林寺金襴 ぜんりんじ
8永観堂金襴 えいかんどう
9龍詰金襴 りゅうづめ
: 6~9=基本的に角龍金襴(四角くデザインされた龍)
▶ 禅林寺(通称永観堂)の九条袈裟
参考 前田家伝来 白地角龍文金襴
(同 紫地角龍文金襴は互の目だったような…)
10安楽庵金襴 あんらくあん
: 「安楽庵手」
模様・地ともマチマチだが、総じて大きな文様構成か
▶ 安楽庵策伝(江戸初期の僧侶)の所持
参考 前田家伝来 紺地雲に宝尽し文金襴 (安楽庵金襴)
11筒井金襴 つつい
: 格子地紋・木瓜形の中に龍らしきもの
12印金 いんきん
13金紗 きんしゃ
14雁金屋金襴 かいがねや
15織部紗 おりべしゃ
16竹屋町金紗 たけやまちきんしゃ
: 14~16も金紗の内。
金紗 金の糸を縫いつける
(既に織ってある物に対して、糸をすくうようにして縫いつける)
紗金 織りながら金糸を入れる
参考 五島美術館蔵の小倉色紙はすべて表装が金紗