高橋誠一郎浮世絵コレクション名品展
夢と追憶の江戸
-高橋誠一郎浮世絵コレクション名品展-
慶應義塾創立150年記念 / 三井記念美術館
前期展示を見学。
(前・中・後期で作品が全て入替。)
鈴木春信
・風俗四季哥仙 竹間鶯
・ 〃 水無月
・ 〃 神楽月
・宮参り
・子供の遊び 影絵
・髪洗う二美人図

夢と追憶の江戸
-高橋誠一郎浮世絵コレクション名品展-
慶應義塾創立150年記念 / 三井記念美術館
前期展示を見学。
(前・中・後期で作品が全て入替。)
鈴木春信
・風俗四季哥仙 竹間鶯
・ 〃 水無月
・ 〃 神楽月
・宮参り
・子供の遊び 影絵
・髪洗う二美人図

江戸東京たてもの園内にて、見覚えのある建物を発見。
テレビ「美の巨人たち」で見た、前川國男邸。
コルビュジェの下で働き、東京文化会館・国会図書館・京都会館などで知られる建築家。
【メモ】江戸東京たてもの園での実演
・東京銀器 内田 敏郎 氏
・東京手描き友禅 椿 逸雄 氏
東京大茶会 2009 江戸東京たてもの園
【高橋是清邸】 西東京地区
点前は裏千家の振袖姿の女性
掛物 和敬清寂
西東京市 市長 坂口光治
花
香合 古材による八角形の香合
釜 富士釜?
風炉 眉? 鳳凰の地紋
風炉先屏風 鳳凰の絵
水指 菊桐蒔絵手桶 輪島塗
棗 住吉蒔絵 一瓢斎(いっぴょうさい)(一瓢 栄造)
茶杓 銘 武蔵野 円能斎
茶碗 高麗茶碗(花三島) 李 方子(り まさこ)
秋草手茶碗 和田 桐山(わだ とうざん)
菊唐草(?)
数茶碗 白地に源氏車の絵
黒地にもみじ
蓋置 竹
菓子 風流堂(松江) 秋の錦
フランスの浮世絵 アンリ・リヴィエール展
/ 神奈川県立近代美術館 葉山
カフェ「シャ・ノワール」 影絵・週刊新聞編集
影絵劇の再現あり。「影」が塊で右から左へ動く。
↓
木版画 多色摺り木版画の独自研究
↓
リトグラフ
↓
水彩画
うみのいろ うみのかたちーモネ、シスレー、青木繁、藤島武二など
(テーマ展示) /ブリジストン美術館
チラシのザオ・ウーキーの作品タイトルは「07.06.85」。
印象派から抽象画まで(コレクション展示)もあり。
岡田三郎助「夫人像」は、鼓を打つ和装の女性。女性も和服も眼を惹かれた。
ジャン・フォートリエの2点の作品も印象的だった。
三徳庵・田中仙樵 回顧展
大日本茶道学会 創立110年記念
/ ホテルニューオータニ edo Room
大日本茶道学会設立者の、没後50年回顧展。
茶書の研究・書画・篆刻・作陶・造園等の活動記録と作品の紹介。
自筆原稿や、茶杓の展示もあり。
茶に役に立つとあれば、能や奇術も学んだそうだ。
【田中仙樵が唱えた茶道】
・主観的な茶道の要素
道徳の実践 礼儀の尊重
茶禅一味の修養 人格の完成
侘主義の体得 常識の涵養
・客観的な茶道の要素
点茶術 道具 建築 懐石
【点茶七要】
かねわりたがわず 身体ゆるく 動作は厳しく
連続切れず 緩急とりまぜ 力を蔵し 位は正しく
【茶花理論】
【これからの茶道探求】
・芸術…日本人の美的感覚によって洗練し構成した特殊の総合文化
・生活…生活のヒントのみならず、人生の目標をも提供し得るモデル
・学術…作法・礼法・美術・建築にまたがった蓄積を持つ学術大系
↓
この3つの局面から、開かれたものとして茶道を伝えることが、大日本茶道学会の使命
【覚書】
・呈茶席では麗澤(りたく)棚での点前。菓子は干菓子でイチョウとギンナン。
大変な盛況ぶり。(翌日台風上陸予定のため余計に?)
・映像コーナーあり。それによれば、次の会長は現副会長 田中仙堂氏なのだそうだ。
→ 五島美術館 向付展 講演会 (2009.7.12)
帰り際にお見かけした。
肉筆浮世絵と江戸のファッション 町人女性の美意識
/ ニューオータニ美術館
「浮世」を描いた浮世絵には服飾表現も丹念に描かれている事に着目し、
肉筆浮世絵 ・ 小袖 ・ 雛形本を一緒に鑑賞できる展示。
以下、独断的なくくりでのまとめ。
(学術的な分類とは異なると思う。)
桃山時代 : 左右対称を基本とした規則的・安定感のある構成
↓
江戸時代 寛永~寛文 : 配置に片寄のある動的な構成
▶寛永=1624~44
▶寛文=1661~73
たとえば、展示されていたこの寛文小袖。
《黄綸子地雪輪竹模様小袖》
インパクトがある。見ていて楽しい。
ただし、浮世絵からこの配置パターンを想像するのは難しい?
↓
江戸時代 元禄 : 背面の左腰周辺にわずかな余白を残して、模様を配置
▶元禄=1688~1703
↓
=====
帯の幅の広がり : 17~18世紀にかけて
一説によれば(生川春明著『近世女風俗考』)/(解説文より引用)
寛文末(1661~73) 2.5寸~3寸(7.5~9cm)
延宝・天和(1673~84) 5~6寸(15~18cm)
正徳・享保(1711~36) 8~9寸(24~27cm)
幅広の帯により上下に分断されることから、上下で小袖の色を染め分けたり、異なる模様を配するように。
=====
↓
江戸時代 18世紀前半から半ば : 「腰模様」
腰から下のみに意匠を配置
《黄白染分地藤に花車模様小袖》
大胆な伊達紋つき。
↓
江戸時代 18世紀後半から19世紀 : 「裾模様」と「総模様」
「裾模様」 模様を背面の裾から前身への裾へつなげて表す
江戸褄,島原模様など
裾模様の例。
《立姿美人図》 勝川春章
猫がいるあたりに金色の彩色で花の模様が描いてある。
解説文によれば、(うろ覚えのため不正確)
「紫色の小袖は綸子または緞子地、裾模様は金駒刺繍による花の輪郭線」
なのだそうだ。
「総模様」 全体にまんべんなく模様を配置(幅広な帯に影響を受けない)
チラシより、《白縮緬地垣楓模様小袖》
左腰周辺に余白の余韻がある例。だんだん無くなっていく。
【メモ】
・白上げ/白上がり 糊防染のみによって模様を線描的に表す
・袘(ふき) 袷や綿入れの裾・袖口などで、裏布を表へのぞかせて縁のように仕上げたもの。ふきかえし。
浮世絵の深さは分かったが、自分で読み解いていけるのだろうか…?
皇室の名宝 ―日本美の華
1期 永徳、若冲から大観、松園まで
/ 東京国立博物館
あと数日で東京国立博物館のパスポートの期限が切れる。
加えて、8日(木)には大型台風上陸予定…
あぁ、もうオープン初日の6日に行くしかない、と訪問。
大規模展覧会の初日は激コミか?と腰が引けたが、思った程でもなくホッとする。
【全て揃って迫力】
・伊藤若冲「動植綵絵」全30幅
一室ぐるりと若冲。
・酒井抱一「花鳥十二ヶ月図」全12幅
複数ある抱一の「花鳥十二ヶ月図」の基準作、らしい。
【大型で迫力】
・狩野永徳「唐獅子図屏風」
隣には、同じ大きさで狩野常信の作品。
こちらは随分可愛らしい獅子。
・横山大観「朝陽霊峰」
太陽=天皇,富士山=日本の国土,松=日本国民。
・織物の壁掛け(三代 川島甚兵衞)や、七宝などの大型工芸作品
【その他】
・岩佐又兵衛「小栗判官絵巻」
・谷文晁「虎図」
・川之邊一朝他「菊蒔絵螺鈿棚」
…挙げるとキリがなし。
【かわい過ぎ】
・山口素絢(そけん)「朝顔狗子図」
【余談】
1期と2期で展示作品が総入替。
図録も1期と2期で2分冊。(各2,000円也。)
2冊1度に買うと、若冲の絵の紙袋(400円)付き。
【メモ】前回の鑑賞日
「唐獅子図屏風」:狩野永徳展 (京都国立博物館) (2007.10.17)
「動植綵絵」:若冲展 (相国寺承天閣美術館) (2007.5.15)
THEハプスブルク展 華麗なる王家と美の巨匠たち
/ 国立新美術館
「ベラスケスもデューラーもルーベンスも、我が家の宮廷画家でした。」
そんなコピーがぴったりの、迫力の展覧会。
肖像画 : おなじみの顔がずらり。
・オーストリア皇妃エリザベート(グインターハルター)
・11歳の女帝マリア・テレジア(メラー)
・神聖ローマ皇帝ルドルフ2世(アーヘン)
【参考】 奇想の王国 だまし絵展(2009.6.25)
イタリア絵画
・ジョルジョーネ/矢を持った少年
・ティントレット/35歳の貴族の肖像(ソレンツォ・ソランツォ)
・ティツィアーノ/イザベッラ・デステ
ドイツ絵画
・デューラー 3点の肖像画が展示。どれも印象的。
/青年の肖像 …ニヒルな若者
/若いヴェネチィア女性の肖像 …頭上にうっすらと画家のサイン
/ヨハンネス・クレーベルガーの肖像 …だまし絵的?円形の中の生首風
・クラナッハ(父)/洗礼者ヨハネの首を持つサロメ
…素晴らしく美しい肌の女性とその手元の対比が凄い!
実物の肌の感じは恐ろしい程美しかった。
スペイン絵画
・スバルラン/聖家族
・ベラスケス
/白衣の王女マルガリータ・テレサ
/皇太子フェリペ・プロスペロ …男の子だったのか
・ムリーリョ/悪魔を奈落に突き落とす大天使ミカエル
・ゴヤ/カバリェーロ侯ホセ・アントニオの肖像
…赤いズボンのおじさん。特に顔の描き方がゴヤっぽい。
フランドル・オランダ絵画
・ブリューゲル(父)/森の風景 …兎と鳥を見つけるには単眼鏡が必要。兎は2、鳥はもっと描かれていた。
・ルーベンス/悔悛のマグダラのマリアと姉マルタ
・ヴァン・ダイク 肖像画数点。
・レンブラント/読書する画家の息子ティトゥス・ファン・レイン
…唯一生き残った息子の絵。レンブラントの晩年を寂しさを想起。
他に、工芸品・武具など。
売店の片隅に皇妃エリザベートと一緒に写真が撮れるパネルがあった。
一緒に写る勇気は出なかった。
館蔵 秋の優品展 -絵画墨跡と李朝の陶芸-
/ 五島美術館にて
歌仙絵,井戸茶碗など。
無準師範墨跡 「茶入」 は、「ちゃいれ」ではなく「さにゅう」と判明!
禅寺で茶の接待をする役目を意味するもの。
「紺紙銀字華厳経 巻第五十 二月堂焼経」の展示があったが、
古写経手鑑「染紙帖」の中にも同じ物を発見。
ちょうど手元にある芸術新潮2009年7月版(ゴーギャン特集号)に記述があったので、メモっておくことにする。
【二月堂焼経】
東大寺のお水取りの火で二月堂が火事になった際救出したと伝える。
藍色の料紙、下部が焼けている。
《参考》 泉福寺焼経せんぷくじやけきょう というのもあり
【大聖武】おおじょうむ
天平時代の代表的なお経。聖武天皇の直筆(伝承)。
大きくて太い文字(1行12~13文字)。(通常17文字)
料紙は荼毘紙(だびし)。←檀(まゆみ)から作った紙と近年判明。
賢愚経が書かれている。
【中聖武】ちゅうじょうむ
天平時代、荼毘紙、字のサイズがやや小ぶりなことから。
第56回 日本伝統工芸展
/ 日本橋三越
陶芸・染織・漆芸・金工・木竹工・人形・諸工芸(硝子、七宝、截金、硯等)の7部門。
入選作品700点を見るのは、かなりの体力勝負。
日本工芸会総裁賞は、前田正博「色絵銀彩角鉢」。
そういえば、菊池寛実記念 智美術館で展覧会を見たばかり(2009.9.8)。先程鑑賞したばかりの森口邦彦の着物もあった。
余談だが、作品によっては購入可能である。知らなかった…
森口華弘・邦彦展 -親子 友禅人間国宝-
/ 日本橋三越
以前、東京国立近代美術館工芸館で
森口華弘(かこう)「菊」(縮緬地友禅訪問着)に見とれた記憶があるので、行ってみた。
父(華弘)は自然をモチーフにした華麗なデザイン。
友禅の技術だけでなく、画力も非常に高かったそうだ。
こちらは「四季の香」という作品。
梅の四季の様子を1つにまとめ上げている。
大理石のような美しい色ムラ(?)は蒔糊(まきのり)技術でつくるとのこと。
作成風景をビデオ上映していた。
また、白地の着物に鮮やかな色の八掛が付けられているものが数点あった。
うっすら透けて見えることで、裾の模様に深みが生まれていた。
息子(邦彦)は幾何学模様の緻密なデザイン。
蒔糊技術も継承。
「雪渓」
両者の図案帳も展示あり。
【メモ】 今日は10月1日。一応今日から「袷」の季節。
着物姿のご婦人は、「単衣」と「袷」が半々といったところ。
クリムト、シーレ ウィーン世紀末展
ウィーン・ミュージアム所蔵
/ 日本橋高島屋
《クリムト》

←「パラス・アテナ」(部分)
・「愛」…両脇にバラ
・「彫刻」…彫刻の前の女性
《シーレ》
「自画像」(1911)
・「アルトゥール・レスラー」
・「意地悪女」…16歳の妹をモデルに描く
意地悪さを描くのが上手過ぎて、16才には見えない。
・「ひまわり」…縦に長い、枯れたひまわり。
シーレの描く線は凄いと思った。
《その他》
・スザンネ・レナーテ・グラニッチュ 「イーゼルの前の自画像」
・テレサ・フェオドーヴナ・リース 「自画像」
・エデゥアルト・シュテラ 「踊り子(“エルゼ”)」
・アーノルド・シェーンベルク…音楽家で有名。画家でもあった。
鴻池朋子 展
インタートラベラー 神話と遊ぶ人
/ 東京オペラシティアートギャラリー
ネオテニー・ジャパン展 (2009.7.10) で作品とチラシ(4種類!)を見て、「行ってみたい」と思った展示会。
最終日に滑り込みで鑑賞。
「みみお」…かわいい!
絵本の原画をみていると、画力と「みみお」の可愛らしさにあっという間に作者の世界に引き込まれる。
オオカミの足が人間ぽかったりしても、違和感がなくなっていくから不思議だ。
この迫力の襖の後ろの壁には透明な「剣」が飾ってあった。
右側のオオカミ(?)の襖の後ろの壁には、六本足オオカミのぬいぐるみがチョコンとのっていた。
ネオテニー・ジャパン展での鏡を張り付けたオオカミの尻尾にも小さいテントウムシがくっついていたのを思い出した。
「赤ん坊」には驚いた。部屋に入った途端、クラクラした。
そのままじっと「赤ん坊」を見続けていると、今度は自分が惑星になって「赤ん坊」のまわりを周っている感覚に襲われた。
もっとも、ヴィルヘルム・ハンマースホイ (2008.11.4) でもクラクラした体質なのだが。
三半規管が弱い?
インタートラベラー 霧島編 「12匹の詩人」が10月から開催される。
「みみお」も旅するようです。
併設展
・ 開館10周年記念 響きあう庭
・ 山下美幸 展
所蔵作品展「近代日本の美術」の後期。
前期は「ゴーギャン展」(2009.7.17)で拝見
横山大観 菊慈童
鏑木清方 墨田河舟遊
土田麦僊 湯女
村上華岳 松山雲煙
小林古径 茄子
速水御舟 暁に開く花
山口華楊 洋犬図
川合玉堂 彩雨
東山魁夷 残照
小倉遊亀 美しき朝
片岡球子 渇仰(かつぎょう)
尾竹竹坡(おだけちくは)「おとづれ」
…童子を従え、菊に竹・薄が生い茂る竹垣の間を進む男 
川端龍子「草炎」は、紺地の上に金銀泥(←たぶん)で夏草を描いたもの。
さすが「会場芸術」を標榜するだけあって目を引いた。
染野夫妻陶芸コレクション ―リーチ・濱田・豊藏・壽雪―
/ 東京国立近代美術館工芸館
「染野コレクション」は知る人ぞ知る有名な陶芸コレクションらしい。
遺族より、山口県立萩美術館・浦上記念館と東京国立近代美術館に寄贈されている。
今回はその両方から展示されている。
それにしても、荒川豊藏と三輪壽雪がそれぞれ40点以上並ぶのを見るのは壮観な眺め。
藤本能道 (よしみち) の作風の広さも面白かった。
ベルギー幻想美術館 クノップフからデルヴォー、マグリットまで
姫路市立美術館蔵
/Bunkamura ザ・ミュージアム
半券は 「ヴェネツィアの思い出」(フェルナン・クノップフ)。
「ジャン・デルヴィル夫人の肖像」(ジャン・デルヴィル)の青い女性像も綺麗だった。
他に、マグリット,アンソールなど。(版画が多目)
展示の最終章は、ポール・デルヴォーの作品で埋め尽くされていた。
彼の母親はデルヴォーに「女は男を惑わし破滅させる悪魔よっ」といった内容を言い聞かせたのだそうな。
その結果として女性だらけ(着衣少なめ)なあの作品群。
彼の心中を慮ると涙を禁じえない!?
【参考】 モダン・アート展が開催中止 金融危機の影響で
東京・渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムは10日、今年9~10月に予定していた「20世紀モダン・アート展」(仮称)の開催を中止すると発表した。作品を出品する主催者の米銀大手JPモルガンが、金融危機の影響などから展覧会の延期を決定したため。
(2009.2.10)
→ 今回の展覧会開催となった。
古伊万里 小皿・向付展 ―愛しき掌(たなごころ)の世界―
戸栗美術館にて
江戸時代に作られた伊万里焼の中から、愛らしい小皿・向付と変形皿の展示。
展示室ごとに一品を選ぶ人気投票が実施中であった。
第1展示室 : No.19 染付 雪持柴垣文 扇子型皿
第2展示室 : No.73 色絵 唐草文 木瓜形鉢
第3展示室 : No.88 染付 花鳥文 八角向付
…に、投票してみた。
チラシの右下にチラリと載っているNo.88の写真。
ちなみに、「とぐりのぶろぐ。」によると投票途中結果は以下の通り。(9月19日現在)
第1展示室: 1位 No.1 染付 蝶形皿 (102票)
2位 No.27 青磁染付 波文 舟形皿 (98票)
3位 No.5 染付 兎形皿 (82票)
第2展示室: 1位 No.75 染付 水仙文 輪花皿 (161票)
2位 No.69 色絵 赤玉瓔珞文 鉢 (73票)
3位 No.59 白磁 陽刻牡丹文 輪花皿 (66票)
第3展示室: 1位 No.93 染付 雨文 六角向付 (115票)
2位 No.94 白磁 菊文 猪口 (106票)
3位 No.96 白磁 花形向付 (97票)
一つも入ってないぞ!?
残念ながら、我が身の天邪鬼ぶりが露呈しただけあった。
【最近の向付まとめ】
赤・黒・金・銀・緑・青 ―前田正博の色絵
/ 菊池寛実記念 智美術館
洋絵具を塗っては焼成を繰り返すそうだ。
モチーフは鳥などの自然から。
作品NO38の「色絵ガラッ鉢」というタイトルが謎。
館蔵品展 花・華- 日本・東洋美術に咲いた花 - / 大倉集古館
・一字金輪像
・能装束 紅白段市松字紋牡丹頂尽唐織
・松村景文 四季草花図
・潘崇寧(はん すうねい) 花鳥図巻
・横山大観 文鳥 他
・菊池契月 菊
・本阿弥光悦 詩書画
・酒井抱一 重陽宴(五節句図のうち)
・木村兼葭堂 本草画譜
きむら けんかどう
画家・本草学者・蔵書家・コレクター(本業は酒造業)。
文学・物産学・黄檗禅にも通じ、当時の一大文化サロンの主。
画技は池大雅や鶴亭(かくてい)らに学ぶ。
彼の死後に幕府に召し上げられた膨大な蔵書から流出したものだろうとのこと。
展示ページはクロッカスの絵。
【メモ】知るを楽しむ・歴史に好奇心。
日本コレクション奇譚 第3回 なにわの知の巨人・木村兼葭堂
…この時はただのコレクターだと思ってました。おみそれしました。
髙島屋史料館所蔵名品展 / 泉屋博古館分館
後期展示を拝見。
チラシの二点とも見ることができた。
「支那絹の前」(岡田三郎助)/「アレ夕立に」(竹内栖鳳)
「支那絹の前」…サントリー美術館の小袖展でも拝見(2008.9.1)。
あらためて見ると、細い幅の帯&帯締めナシだと気付く。
「アレ夕立に」…高島屋から着物と帯を取り寄せて描いた作品。
・ラグーザ・玉 「夏バラ」
・オディロン・ルドン 「曙光のある出現(曙の乙女)」
・山本春挙 「富岳の図」
…勇壮で良かった。富士の裾野から頂上へと見ていくとなんだか感動。
・島 成園(しま せいえん) 「お客様」
…可憐な少女たちの絵。頂いた作者略歴によると、「絵を独習」とある。
十二代三輪休雪展 陶・愛と死の融合
パリ・三越エトワール帰国記念 / 日本橋三越
『「エ●ス」を追求するにあたって、当然「死」も見つめなければならない』という作者の主張を陶により具現化。
そして、『今まで茶室において不自然に「エ●ス」は排除されてきた』とのこと。
だから ↓ これもありなのだ…と。
(背後の書も作者による)
そうなのです…か…?
道教の美術 知られざるタオの世界
/ 三井記念美術館
事前に図書館で本を借り、チョット予習してみた。
『道教の世界』 窪 徳忠(くぼ のりただ) 著
(株)学生社 S62.7
展覧会も本も面白かった。
でも、難しかったでーす!
団・DANS Exhibition No.5 真夏の夢 —椿山荘—

「サイレント・オークション」により、作品の購入が可能なイベント。
作家が落札者に届けてくれる。
イベントの中に「椿風船茶会」があったので、行ってみた。
北川純氏作成の椿のバルーンに囲まれた舞台状の空間。
許可をいただいて、写真を撮らせてもらった。
宴会場 ギャラクシー のシャンデリアの下で、紅白の椿が咲き誇る。
バールーンはテグスとドライヤーの熱で手作り。
他にも屋内外に多くの作家の展示があり、面白かった。
白洲正子と細川護立~最後の目利きから学んだもの~
/ 永青文庫
初めて永青文庫に行った。
門を通り、砂利道の中を進む。緑が濃い。
本館と少し離れて、別館も見える。
(別館では、コーヒーor紅茶orジュースを頼む事になる。本館にメニューがあったが、こだわりのラインナップのようだ。)
・伝般若坊作 般若 ←元祖ということらしい!
・三彩宝相華文三足盤
・三彩蓮華文圏足盤
・青花白梅文花瓶
天皇陛下御在位20年年記念 日本藝術院 所蔵作品展
/ 展示会場:東京藝術大学大学美術館
・松岡映丘 右大臣實朝
・川合玉堂 宿雪
・結城素明 炭窯
・東山魁夷 光昏
・藤田喬平 ガラス飾筥春に舞う 等
コレクションの誕生、成長、変容―藝大美術館所蔵品選―
/ 東京藝術大学大学美術館
・上村松園 序の舞
・川合玉堂 鵜飼(昭和6年)
・鏑木清方 一葉
・藤田嗣治 夫人像
・朝倉文夫 つるされた猫
左側の看板・右下が藤田の「夫人像」
(右側の看板は「天皇陛下御在位20年奉祝展」)
何といっても、「序の舞」を見ることが出来て嬉しい。
「鵜飼」は、数多い玉堂の「鵜飼」の中でも最高傑作と推す人の多い作品なのだそうだ。
篝火が金色で描かれ、夜の深さが美しかった。
染付-藍が彩るアジアの器 / 東京国立博物館
コバルト顔料について、
・「蘇麻離青」(そまりせい)
・「回青」(かいせい)
等の解説があったが、インターネットで検索してみると他にもあるようだ。
古染付寄向付 (東京国立博物館蔵) 横河民輔氏寄贈
中国の陶俑 ―漢の加彩と唐三彩
やきものに親しむⅦ / 出光美術館
時代背景を見ながら順に鑑賞していく構成。
「戦乱が続いた時代は、小型で地味」なんだな、といった調子。
『支配者層のために準備されたものであり、当時最もすぐれた工人が集められ、最高の技術が結集されていた。宮廷や貴族のみに 奉仕するその営みは、一種の“官窯”でもあった』
…という解説文に、今更ながら納得。
上品な顔の女性。
・緑釉博山炉 2匹の龍が博山をエイヤッと持上げる。
・灰釉加彩神将 ふくよかな姿。金などの加彩が残る。
・三彩楽人 (上のチラシ)
・藍釉獅子
・三彩猿笛
「神将」しんしょう 墓中に邪気が入り込むことを防ぐために副葬された想像上の武人
【メモ】展示パネルによると、唐三彩からの流れで「長崎三彩」というのがあるとのこと。
唐三彩
↓
遼彩(りょうさい)・宋三彩(そうさんさい)(磁州窯系)
↓
康熙三彩(磁器質)
↓
長与三彩(ながよさんさい)(長崎県)
↓
長崎三彩(大村市)
素焼き⇒透明釉かける⇒彩色⇒1100℃で焼成
鉄と銅をまぜる→緑釉
錫すずとバナジウム→黄色釉
マンガン主体→褐釉
(釉は下まで流れ下るので、胴部上半のみつける)
【おまけ】ルオーの部屋
ルオーの絵が入替。
「選挙人さん」「裁判官」「東方の女」「ロズィーヌ」(油彩4点)。
全て左を向いた肖像画。わざと、ですか?
↜(・_・ )↜(・_・ )↜(・_・ )↜(・_・ )
ゴーギャン展 / 東京国立近代美術館
日本初上陸の「我々は~」。大作であった。
照明の具合にもよると思うが、チケットの半券の写真が1番実物に近い感じがした。
・純潔の喪失
・エ・ハレ・オエ・イ・ヒア [どこへ行くの?]
(この辺りから「犬」=ゴーギャンに見えてくる。)
・パレットをもつ自画像
・「ノアノア」連作版画
岐阜県立美術館所蔵品が多くて驚く。
東京駅日本橋口からの無料シャトルバスを利用。
【常設展】
菱田春草 四季山水 ←巻物
前田青邨 おぼこ
上村松園 母子 1934
小杉放庵 青鸞
伊東深水 露
川合玉堂 小松内府図
小林古径 加賀鳶
中村貞以(ていい) 爽涼 1956
原田直次郎 騎龍観音
藤島武二 港の朝陽
藤田嗣治 血戦ガダルカナル
(2009.7.14にフジタ展を見たばかり)
モーリス・ルイス 神酒(しんしゅ)
新海竹太郎 ゆあみ
(ブロンズ、石膏原型が重要文化財に指定されている)
新海竹太郎といえば、可愛らしい所蔵印があったなぁ…(2009.7.14)
草間彌生展
/ 高橋コレクション日比谷 オープン記念
ネオテニー・ジャパン(2009.7.10)と同じコレクターのコレクション。
2010年12月までの期間限定展示スペースでの第1弾企画。
位置は日比谷シャンテのすぐ近く。
スペース外面のガラスは赤い水玉のシール状の物で水玉模様になっている。草間仕様?
草間彌生の初期作品など、水玉シリーズ以外の作品も含めて28点。初期からの幅広い作風が楽しかった。
見終わって外に出ると、日比谷シャンテのバーゲン初日の喧騒に包まれて驚く。
多くの人が水玉模様の前で、携帯片手に人待ち顔で立っている。
それはそれで、なんだかシュールな気分になったのだった。
レオナール・フジタ展 よみがえる幻の壁画たち
/そごう美術館
ライオンのいる構図 & 犬のいる構図
闘争Ⅰ & 闘争Ⅱ
…がそろって出品。
《犬のいる構図》の部分
銀座コロンバンなどの壁画も手掛けてたんですなぁ。
他には、「花の洗礼」,フジタ手作りの日常小物 等。
【覚書】茶道具逸品展(そごう画廊)
唐三彩と古代のやきもの 華麗なる貴族文化の遺宝
/ 静嘉堂文庫美術館
入場券の写真にもなっている三彩獅子の一対。
前田青邨が「獅子図」の子獅子のモチーフにしたそうだ。
後で青邨の画集を見てみたら、良く似ていた。
「三彩貼花文壺」(重要文化財)も美しかった。
玉石鑲嵌(ぎょくせきじょうがん)を模したものとか。
宝石を貼り付けたイメージの再現という感じ。
生き生きとした作品や細かく作りこまれた物も多く、唐三彩は奥が深かった。
余談だが、新海竹太郎(彫刻家)の所蔵印がとても可愛かった。
《イメージ図》
【メモ-1】
明器(めいき)…実用性を持たない副葬用の器物
俑 ( よ う )…人や動物を象った人形
(両方とも死後も生前と変わらない生活を送るという考えから)
三彩…白地に緑・褐色など複数の色彩を掛けて低下焼成した鉛釉陶器のこと
鉛は800℃程度の低温でガラス質の無色透明な釉薬をつくることができる。
これに金属製の着色剤を加えると色釉となる。
銅→緑 鉄→黄~茶 コバルト→藍
黒陶…焼成中の窯内に穀物などの有機物を入れ、 いぶし焼することで発生させた煤(炭素)を器表に吸着させてつくる土器
磨光文…焼成前に表面を研磨することで光沢の差をつけ文様をあらわす
【メモ-2】
大正3(1914) : 東京帝大の教授・助手・副手らを中心に古陶磁を科学的に研究する「陶磁器研究会」発足(~大正12)
大正5(1916) : 東京帝大教授 大河内正敏(子爵)・横河民輔(実業家・建築家)・奥田誠一(古陶磁研究家)らにより古陶磁の研究会「彩壺会」発足
昭和2(1927) : 奥田誠一が中心となり、「東洋陶磁研究所」発足,雑誌「陶磁」創刊
ネオテニー・ジャパン ― 高橋コレクション
/ 上野の森美術館
neoteny=幼形成熟
日本の現代美術を各種媒体で見ることはあっても、実物を見た事は殆ど無いと気付いた。「お勉強」気分で鑑賞に行ってみた。
メジャーどころから若手まで大変充実した内容。
無条件に面白いと思える作品が多くて楽しめた。
(個人的にダメダメな物もあったが。)
なれない現代アートだったが、偶然学芸員による解説があって助かった。
「奈良美智の作品に落書き(?)のように出現する可愛らしい「タコ」は交流のある作家の吉本ばななさんによるものです。」
「この屏風は襖に描かれてるんです(会田誠)。」
「加藤美佳の作品の不思議なリアル感は、1度人形を作ってからそれを写し描くからです。」
「なすび画廊 Vs なびす画廊 / これは「醤油画」です(小沢剛)。」
「池田学は以前法廷画家をしていたそうです。」
「これはよく見ると全て刺繍されているんです(青山悟)。」
「これは陰刻鋳造という、内側から指で押し広げて作ったものです(西尾康之)。」
「須田悦弘の彫刻“雑草”は作者自身が選んだ場所に展示してあります。探してみてくださいね。」
あぁ、もう眼から鱗がポロポロ落ちた。
実は‘ナゼあんなところに雑草がはえてるのだろう?’と本気で勘違いしていたのだ。
学芸員さんありがとう…
国宝 法華経方便品(竹生島経)
特集陳列「内国勧業博覧会の工芸」
特集陳列「年中行事」
蹴鞠(本物だけど鑑賞用)
毬杖
無我 横山大観
鵜 下村観山
熱国之巻(夕之巻) 今村紫紅
紫紅の像 安田靫彦
TNM&TOPPANミュージアムシアター(←初めて)
「江戸城 ―本丸御殿と天守―」
~幻の城郭をバーチャルリアリティで巡る~
【メモ】狩野晴川院の公用日記
奇想の王国 だまし絵展
/ Bunkamura ザ・ミュージアム

新鮮なルドルフ2世さん
楽しくだまされる展覧会。
ついつい体も動く。
(時にはクラクラすることも。)
「水彩画の上に置かれた透明な紙」の作品では多くの人が混乱気味。(自分も…)
ルネ・マグリットも良かった。
日本にも「鞘絵」なるものがあるとは、知らなかった。
柿右衛門展 ―ヨーロッパを魅了した東洋の華―
/ 戸栗美術館
焼き物に釉薬をかけることで吸水性と強度が増すが、
↓
釉薬の厚みが増すと青みがかかる(ガラス質のため)
染付(釉薬の下に絵付け)が発色するにはある程度の厚みが必要
↕ 濁手には染付は使わない
濁手は釉薬をできるだけ薄くすることで白くする
(他に水簸を繰り返す等)
独立したケースに展示してあった四角い瓶(色絵 草花 文角瓶)の濁手はなんとも言えない吸い込まれるような白だった。
松浦家とオランダ残照展
/五島美術館
【松浦(まつら)家】
26代 鎮信(しげのぶ)
朝鮮出兵→陶工を伴い帰国(1598)、中野焼を始めさせる(平戸の中野村)
29代 鎮信(しげのぶ)/隠居後は(ちんしん)
片桐石州に茶道を学び、「鎮信流」創始
37代 詮(あきら)/心月
和敬会設立し茶道の復興を図る(中興の祖)
家紋 梶の葉 (茶道具の食籠・椀物に反映)
【三川内焼】みかわちやき
中野焼 26代 鎮信が朝鮮より陶工を連れ帰り、中野村にて焼物を作らせた。
陶工の一人が 巨関(こせき)
くもったような灰青色の釉に味わい深い染付(←展示の茶碗の解説)
三川内焼 中野焼の陶工が三川内(現在の佐世保市内)に移住して築いた窯。
幕末まで藩窯として機能。
如猿(じょえん) 中野焼きの陶工巨関の子孫、今村野次兵衛正名。
(今村弥次兵衛?今村彌治兵衛? いまむらやじべえ?インターネット上、バラツキあり)
茂右衛門窯(もえもんよう)香炉 の展示より
26代 鎮信とともに来朝した累(ルイ)は中里茂右衛門に嫁し、三河内に窯を開いた。
本作はこの子孫にあたる14代茂右衛門窯の作
※ 累(ルイ)…媼(ルイ)?「高麗媼(こうらいばば)」?
※ 茂右衛門窯…中里茂右ヱ門 (なかざと もえもん)?←平戸焼の宗家?
↑当代:第15代 茂右ヱ門
鶴峯焼 37代心月が鶴峯(つるがみね)の私邸を建てた際、茶室「閑雲亭」を置き、その傍らに窯を設け、三川内より陶工を招いて茶器を焼かせた。
【鎮信流(ちんしんりゅう)茶道】
茶を「文武両道のうちの風流」として位置づけ
四大茶会記のうち、唯一自筆本が現存する「宗及茶湯日記(天王寺屋会記)」全16冊の内15冊を所蔵。展示あり。図入りの記述もあった。
日本の美・発見II やまと絵の譜
/出光美術館
「やまと絵」とは
平安時代、中国の風景を描いた「唐絵(からえ)」に対し、日本の土地を写した絵画を指すものとして発生した言葉
↓
技法的な違いを示す言葉へと変化
ん…?
何はともあれ、絵巻も多く展示されて見ごたえがあった。
細見美術館開館10周年記念展
日本の美と出会う ─琳派・若冲・数寄の心─
/日本橋高島屋にて
タイトル通り、琳派&若冲&茶道関連品が展示。
大変充実した内容。
単庵智伝「梅花小禽図」
↑こちらは、数寄の美コーナーで。
他に
十四代 中里 太郎右衛門展
初夏の茶道具展
…と、高島屋内を巡回。
【過去の細見美術館関連】
芦屋釜の名品展 (2007.11.27)
細見美術館 神坂雪佳 展 (2007.9.30)
細見美術館 リスエスト展07 (2007.9.12)
没後60年記念 上村松園 美人画の粋
/ 山種美術館
山種美術館所蔵の松園作品(所蔵するモノ全てらしい)+αの展示。
もちろん“α”も素晴らしい作品群。
松園の美人画は、こころなしか晩年の方が女性の目元がキリリとしている気がする。
こんな感じ。
「詠歌」
村上華岳の「裸婦図」が、何度か見ているにもかかわらず今回あらためて美しいと感じた。「好み」「眼」って変わるのだと実感。
千鳥ヶ淵の展示室は今回が最後となる。
【山種美術館訪問記 千鳥ヶ淵編】
2007/3/20 桜さくらサクラ・2007
2007/7/11 開館40周年記念展 山種コレクション名品選
2007/10/25 没後50年 川合玉堂とゆかりの画家たち
2008/2/6 春のめざめ -横山大観・上村松園・小林古径・安田靫彦-
2008/4/3 桜さくらサクラ・2008
2008/5/27 大正から昭和へ -佐伯祐三・小出楢重・速水御舟・川端龍子-
2008/7/10 日本画満開 -牡丹・菖蒲・紫陽花・芥子-
2008/9/4 いきもの集合! -描かれた動物たち-
2008/10/28 百寿を超えて -奥村土牛・小倉遊亀・片岡球子-
2008/12/13 琳派から日本画へ -宗達・抱一・御舟・観山-
2009/1/28 松岡映丘とその一門 -山口蓬春・山本丘人・橋本明治・髙山辰雄-
2009/4/23 桜さくらサクラ・2009
2009/6/2 上村松園 -美人画の粋-
国宝室 普賢菩薩像
特集陳列
・蒔絵硯箱
おりものばりぶんだい
☆織物貼文台硯箱(重文) 室町時代・16世紀 神奈川・早雲寺蔵
中国明時代の江南地方で織られたとみられる花唐草文様の
銀襴緞子を全面に貼り付け
早雲寺文台裂の本歌!?
(メモ) 龍村織物により復元されたものあり
・根来塗-朱漆の美
・顔真卿(がんしんけい)とその周辺
・平成20年度新収品
・海外の日本美術品の修復
・能「兼平」の面と装束
その他
焔(ほのお) 上村松園
藤・牡丹・楓図 本阿弥光甫筆
色絵紫陽花文水注 明石
色絵紫陽花文鉢 讃窯
雨の縁側菖蒲手折る二美人 鈴木春信
振袖 縹羽二重地茶摘風景模様
↑振袖の裾に描かれた茶摘み風景。
覆下栽培ということは、抹茶か高級煎茶用?
三井家伝来 茶の湯の名品 /三井記念美術館
名品ぞろぞろ。さすが三井家。
凄過ぎて一度に鑑賞するキャパシティを超えた?
<展示室1>
伊賀耳付花入 銘 業平
長次郎 銘 俊寛
玳皮盞 鸞天目
北野肩衝 仕覆は二人静(橘屋)
色絵蓬菖蒲文茶碗(仁清)が、よもぎ・しょうぶの絵と釉薬のかけ分けが絶妙。
見込みは卯の斑釉(うのふぐすり)とのこと。
<展示室2>
本阿弥光悦 銘 雨雲
<展示室3>茶室如庵写
志野茶碗 銘 卯の花墻 と 一山一寧墨跡 のみ!の潔い展示。
以下、墨跡の解説文より
一箭中紅心
A single Arrow is enough to hit the center of the target
(英語の方がわかりやすい?)
<展示室4>
水墨画 墨跡 etc.
古筆が充実。
継色紙 寸松庵色紙 等々。
圧巻なのは高野切が3幅並んでいた事。それぞれ室町家,新町家,北家の由来となっている。
後半は明治20年に北三井家9代と10代が明治天皇に献茶した時の道具の展示。
点前は碌々斎(表千家11代家元)。
小倉色紙を飾り、利休作の茶杓で茶入「二見」から茶をすくって長次郎の黒楽茶碗「面取」に入れて…。
それらを囲むのは円山応挙の「雪松図」(今回は展示無)だったとの事。
(このあたりから、頭がぽやぽや)
<展示室5>
肩衝茶入 銘 遅桜 etc.
<展示室6>名物裂帳・茶入仕覆
展示室5にあった 備前肩衝茶入 銘 塩竃 の仕覆が「長楽寺金襴」だった。
<展示室7>
大井戸茶碗 銘 須弥 (古田織部が十文字に割って小さくした)
つぼつぼ棗 三千家の家によって、つぼの位置が異なる
etc. etc. etc.
日本の美・発見I
水墨画の輝き ―雪舟・等伯から鉄斎まで―
/出光美術館にて
破墨山水図 雪舟
平沙落雁図 牧谿 ←表装の裂も良かった
叭々鳥図 〃 等
同時に茶道具も展示(出品リスト外)
粉引茶碗 銘 朏明(ひめい)
朝鮮唐津花入 銘 猿
唐物文琳茶入 銘 奈良
黒楽茶碗 常慶 銘 寸戸(すんこ)
【メモ】 潑墨 はつぼく
墨をそそぐようにして、粗放な筆墨で描く技法
親鸞聖人750回大遠忌記念 本願寺展-開かれる世界遺産の扉-
/ 名古屋市博物館
有名な、歎異抄 第三条の出だし。
善人なほもつて往生をとぐ。いわんや悪人をや。
ポイントは 他力本願→浄土に往生 と理解してみる。
本当に理解できたのは、親鸞のトレードマークが首に帽子(もうす)という襟巻をつけている事くらいかもしれない。
国立トレチャコフ美術館 忘れえぬロシア
/ Bunkamura ザ・ミュージアム
チラシは、イワン・クラムスコイ 「忘れえぬ女ひと」。
原題=「見知らぬ人」。
日本ではいつしか「忘れえぬ女」と呼ばれるようになった。
良いネーミング!
開館45周年記念 畠山記念館名品展―季節の書画と茶道具―
/ 畠山記念館
前期展示。
尾形光琳作 共筒茶杓 銘 寿
〃 八橋図・秋草図団扇
井戸茶碗 銘 江岑
彫三島茶碗
備前火襷水指 等。
尼門跡寺院の世界 ―皇女たちの信仰と御所文化
/東京藝術大学大学美術館
【メモ1】‘あまもんぜき’と読む。
【メモ2】
中宮寺:中宮寺御流(茶道),華道も独自の発展
法華寺:小池御流家元
圓照寺:山村御流家元(華道)
光照院:常盤未生流家元(華道)
【メモ3】
(歴史的にはその殆どが)臨済宗
徳巌理豊尼,照山元瑶尼…かなりの腕前
ルーヴル美術館展 美の宮殿の子どもたち / 国立新美術館
ルーブル美術館の所蔵品を「子供」という切り口でセレクトした展示。
上はルーベンスの「少女の顔」。
他に、「フランス王妃マリー=テレーズの幼き日の肖像」(ベラスケスと工房作)など。
(ちなみに、マリー=テレーズは14歳の頃。)
下の「台車にのったハリネズミ」は“子どもの日常生活”という章での展示。
「アモール」(ドニ・フォワヤティエ作)という彫刻の石の肌がキラキラして不思議に思い、材質を見ると『ペンテリコン大理石』とあった。
調べてみたら、ギリシャで産出するものだとか。
あまり予習していなかったため、いきなり「子どものミイラ」に対面した時は動揺した…
国宝 阿修羅展 興福寺創建1300年記念
/ 東京国立博物館
国宝・八部衆像と国宝十大弟子像が勢ぞろい。
阿修羅像も八部衆に含まれるが、別の展示室にて鑑賞者の渦の中心に。
平日とは思えない人口密度の中、阿修羅像のまわりを回ってきた。
美しかった。
国宝室 花下遊楽図屏風 狩野長信
特集陳列
・名物裂」にみる文様IV―幾何学文と縞―
・インド更紗
笹蔓花模様金更紗(前田家伝来)
・インドの細密画
・中国近代の絵画
・法帖と帖学派
・蒔絵硯箱
・根来塗-朱漆の美
・酒呑童子
・能「国栖」の面・装束
岩佐又兵衛 伊勢物語 鳥の子図
佐竹本 三十六歌仙絵巻断簡 小野小町
源氏物語千年紀
石山寺の美 観音・紫式部・源氏物語
/ そごう美術館

紫式部観月図 清原雪信(せっしん)…久隅守景の娘(女流画家)
【メモ】源氏物語の1000年展/横浜美術館 (2008.10.20)
薩摩焼 ~パリと篤姫を魅了した伝統の美~
/江戸東京博物館
系譜 : 苗代川系 龍門司系 竪野系 西餅田系 平佐系
西餅田系 廃窯時→職人が龍門司系へ移ったといわれる
他に 種子島系 の展示
京薩摩(京都産)の展示もあり
種類 : 白薩摩 ・ 黒薩摩 ・ 磁器(←これは白薩摩?)
白薩摩(しろさつま)
藩主御用達 貫入が特徴で、象牙色の肌
透かし彫り手
黒薩摩(くろさつま)
庶民的な焼き物
「玉流し」「蛇蜴」「三彩」「べっ甲」なども
大まかなイメージ
苗代川系 白薩摩 金襴手
龍門司系 黒薩摩
竪野系 茶陶 錦手
西餅田系 蛇蝎釉やどんこ釉
平佐系 磁器
U-Tsu-Wa/うつわ
― ルーシー・リィー、ジェニファー・リー、エルンスト・ガンペール
21_21 DESIGN SIGHT にて
ルーシー・リィー ← Rie
ジェニファー・リー ← Lee
21_21 DESIGN SIGHTを初めて訪問。
水による空間演出は、設備故障中につき静止モードで鑑賞。
三者とも、手間のかかった職人技による「一見ナチュラル」に見える端正な造形。
動画にて制作風景を見る事が出来る。
自然さの体現がこれほど手間のかかるものかと驚く。
他に、ルーシー・リィーボタンの展示。
智証大師帰朝1150年、狩野光信没後400年
特別展 国宝 三井寺展
/ サントリー美術館
国宝 不動明王像(黄不動尊)
国宝 智証大師坐像は「御骨大師」と「中尊大師」があり、
前者の方が
・製作年が古い
・より写実的
・衣紋がシンプル
・後頭部に二筋のへこみがある。
共通して
・「霊骸」といわれる頭頂の尖る円珍独特の頭の形
・重瞳(ちょうどう)をあらわす?(←自分では確認できず)。
他に
国宝 新羅明神坐像
重文 如意輪観音菩薩坐像 など。
筆の美 -木村陽山コレクションを中心にして-
/ 五島美術館
巻筆(まきふで) 筆の毛の芯に巻いた紙が入っている
↓
水筆(すいひつ) 毛のみ(お馴染みのタイプ)
「コウボウムギ」の筆で描かれた文字がとても美しかった。
意外だったもの
・狩野探幽所用藁筆
・池野大雅所要竹筆
こういう筆もお使いでしたか!
所蔵 名品展 -国宝 紅白梅図屏風-
/ MOA美術館
「梅香会」 友の会感謝の集い
・ 所蔵 名品展 (展示室)
紅白梅図屏風/色絵藤花文茶壺/手鑑「翰墨城」
山中常盤物語絵巻
・ 美術セミナー (能楽堂)
・ 茶室樵亭 見学
ととや茶碗・鶴絵萩焼茶碗(十二代坂倉新兵衛)
掛物 酒井抱一による尾形光琳の模写
・ 一白庵 立礼で一服
菓子 わかな 製 「竹風」
橋本雅邦 画 など
・ MOA山月光輪花 (応接室)
・ 梅園
追憶の羅馬展―館蔵日本近代絵画の精華
/ 大倉集古館
「今、蘇るローマ開催・日本美術展」 (日本橋三越)(2008.5.22)とあまり変わらない内容だった。
(タイトルが違ったので、巡回展だと思わなかったのだ…)
所蔵作品展 きものの輝き/漆・木・竹工芸の美
/ 東京国立近代美術館工芸館
[きものの輝き]
染の技術,織りの技術の多様さに改めて驚く。
能衣裳の唐織から芭蕉布、紬から友禅まで…
技術も究極。江戸小紋の細かさは目に痛いほど!
[漆・木・竹工芸の美]
庄野祥雲斎「白竹一重切華入 くいな笛」。
能面「小悪尉こあくじょう」の口に着想を得たとのこと。ナルホド…
松田権六「竹文椀」。
配置・彩色が微妙に変えてあり、すべて並べても画一化された感じがしない,
蓋の摘みの内側に絵があるものは正客と二の客の椀が区別できるように、
とのこと。ナルホドナルホド…
しかも荒川豊蔵旧蔵?持ってた人まで凄いのか…
美人画展 ―麗しの女性美を求めて―
併設:色絵の美展
:現代日本画展
/ 松岡美術館
上村松園・鏑木清方・伊藤小坡・池田蕉園・伊東深水など。
特に前三者による美人画が良かった。
(正直なところ、解説がなければ三者の区別に自信なし。)
こちらは伊藤小坡「歯久ろめ」。粋である。
現代日本画展は、宮前秀樹氏の文楽を描いた作品群の展示。
日本の春 ―華やぎと侘び―
/ 畠山記念館
本阿弥光悦の赤楽茶碗2点。
・ 銘「雪峯 せっぽう」 (チラシの上の茶碗)
・ 銘「李白」 (←なぜ李白?)
チラシの下に写っているのは野々村仁清の香炉。実は光悦の茶碗よりもずーっと大きい。
正確には銹絵富士山香炉(昼)。ほかに上蓋 「朝」「夕」がある。
朝はこんもりと雪をかぶっていた富士山が、昼には少し雪が痩せ、夕べには麓の土が見えてくるという作り。(勝手に想像。)
頂上の向こう側にあいた三つの穴から出てくる煙は風に飛ばされる雪?たなびく雲?
それにしても、大きいなぁ。
他に、小堀遠州の茶杓 銘「一つ松」など。
【覚書】 ときじサン って誰?の巻
「ときじ」さんではなく、「とき じさん」サン。
・ 「土岐二三」 または 「土肥孫兵衛」「自在軒」
・ 江戸時代の人
・ 武士→京都岡崎に隠棲
・ 茶(有楽流)・香・花・琵琶
…インターネットで探ると、こうなった。
妙心寺展
開山無相大師650年遠諱記念
/ 東京国立博物館
龍虎図屏風(左隻)の虎。狩野山楽筆。
多くの展示があったが、この格好良さが抜群。
右隻の龍を、ばきぃ と睨んでおります。
かっこえぇ~
この迫力、前期のみ展示。早く行ってよかった。
寿ぎと幽玄の美―国宝雪松図と能面―
「旧金剛宗家伝来能面」54面の重要文化財新指定記念
/ 三井記念美術館
54面を一挙公開の展覧会。
翁・尉・鬼神・男・女 の5種類分類。
能面の基本的なタイプが全て揃っているとのこと。
japan 蒔絵 ―宮殿を飾る 東洋の燦めき―
/ サントリー美術館
青海波蒔絵螺鈿洋櫃(だったかな?)の貝を青海波状に鋲で貼り合わせた櫃は圧巻。
また、日本にあれば国宝級だろうという蒔絵作品は豪華絢爛。
フランスの王侯のコレクションの小箱類はとても洗練されたデザインの物が多かった。輸出用ではない蒔絵製品が結果として輸出されたものだそうだ。
これらの作品から、当時日本の店頭で町人向けに漆器製品が販売されていた(豊富だった)ことが逆に判明したとの事。
【メモ】
・日本の数寄者が愛した古陶磁の美/春の茶道具逸品展(そごう横浜店)
中村秋峰の茶碗でいいなと思う品あり。
・せともの展(とらや東京ミッドタウン店)
アンドリュー・ワイエス -創造への道程(みち)
Bunkamura ザ・ミュージアム にて
【訃報】 アンドリュー・ワイエス氏は2009年1月16日、
米ペンシルバニア州郊外にある自宅で死去。
享年91歳。
数寄者 益田鈍翁 ―心づくしの茶人―
/畠山記念館(港区白金台)
後期展示の見学。最終日前日になっての駆け込み鑑賞である。
益田鈍翁の没後70年を記念し、遺愛品や自作品,好み物等。
畠山即翁(そくおう)と交流あり。鈍翁が34歳年上。
鈍翁と森川 如春庵(2008.3.7)との交流の品も。
展示の目玉は「柿の蔕茶碗 銘 毘沙門堂」(重要文化財)である。
鈍翁が隠居の身では…と諦めた「毘沙門堂」を手に入れた即翁。
そして鈍翁を茶会に招き、「毘沙門堂」茶碗でもてなした…というエピソード付きの品。
後日鈍翁が詠んだ歌は、
『柿の蔕ひとつが老の思い出にくやしというもおもしろの世や』。
想像より、かなり渋い茶碗。
薄く釉薬がかかっているらしいが、見た目には焼き締めのよう。
渡辺喜三郎作品が良かった。他に、
・共筒茶杓 狩野探幽作
・砂張三象花入れ
・古瀬戸肩衝茶入 銘 平野
・布き冨草紙 など。
岩崎家の古伊万里 ―華麗なる色絵磁器の世界―
/静嘉堂文庫美術館(世田谷区)
“金襴手様式”が中心。
(国内向製品は「型物」「献上手」とも称された。)
チラシの奥に写る鉢は「色絵鶴亀甲松竹梅文菊花形大鉢」という名の通り、一抱えもある作品。その内外にビッシリ模様が描き込まれている。
質が高い作品のコレクションのためか、金襴手ともなると「豪華絢爛」&「余白なし」といった風情。
他に、鍋島の水注など。
中島誠○助氏に遭遇。またお会いしましたね!(2007.11.28)
[館蔵]茶道具取合せ展 /五島美術館にて。
釜が多く出品。
「桐紋釜」の鐶付が砧の形で可愛らしかった。
また、今年寄贈された古裂収集家渋谷玉恵氏の裂手鑑4帖が初公開。
【追記】 2008/12/20,2009/1/10 再訪
人間国宝 濱田庄司 展
/川崎市民ミュージアム 開館20周年記念
初めて川崎市民ミュージアムへ行った。そこは、等々力緑地内。
そう、川崎フロンターレのホームスタジアム「等々力陸上競技場」は同じ敷地内であった。
フロンターレ印の青い装いの人々に呑みこまれつつ、美術館にたどりついた。
さて、この展覧会のおかげで「濱田庄司が川崎生まれ」と認識。
濱田の足跡を辿る展示。
造形の安定感は若い頃からのようで、解説を読んでいないと晩年の作風の変化などは見逃してしまいそう。
分かりやすい変化の一つが、「塩釉」(しおぐすり)。
日本民藝館での濱田庄司展(2008.7.5)ではよく分からなかったが、ようやく判明。
《塩釉》
・15世紀頃ドイツで始まったとされる
・素焼していない素地に、鉄,マンガン,コバルトなどを泥や釉薬に溶いたもので絵付け
→塩釉専用の窯で1300℃近くまで温度を上げて焼成
→焼成中に釜の中に荒い塩を沢山投げ込む
→塩は塩素ガスとソーダガスに分解
→ソーダガスが素地に含まれるケイ酸分と融合し、ソーダガラス化
→釉薬と同様の効果
・益子の土とスペインの土を使用
ついでに、メモ ( ..)φ
《ガレナ釉》
・ガレナ(方鉛鉱←鉛の一種)や硫黄の化合物
・低下度釉 (1000℃)
・発色:黄色 オレンジ 赤褐色
・スリップウェアはガレナ釉を用いた代表的な陶器
《抜絵》
・蝋で行う
そして帰り道、またもやフロンターレ印の人々に呑みこまれたのだった。
新国立美術館 「巨匠ピカソ 愛と創造の軌跡」
サントリー美術館 「巨匠ピカソ 魂のポートレート」
新国立美術館 約170点、サントリー美術館 約60点の展示。
『愛と創造の軌跡』
女性に対する感情を赤裸々に描くピカソ。
同じ構図で描かれたマリー=テレーズとドラ・マール。
背景となる部屋の構図の安定感が2人の性格を暗示するかのよう。
『魂のポートレート』
「カサジェマスの死」や自画像など。
「影」は、フランソワーズに去られた後に描いたらしい。
…黒子の様になっているピカソ。
【メモ】 とらや 「日本の遊び」展 “貝覆い”、香木など。
鎌倉の精華 -鎌倉国宝館開館八十周年記念 -
鎌倉国宝館にて。
後期の展示。(中期は行けなかった。)
「籬菊螺鈿蒔絵硯箱」を初めて見ることができた。
螺鈿の輝きが美しかった。
図録が売り切れで、とっても残念。
前期見学時(2008.10.21)に買えばよかったかなぁ。
【メモ】 博古堂「茶にまつわる鎌倉彫」
漆、新しき経験 ― 池田巖1960-2008
/ 菊池寛実記念 智美術館
茶器・花入等、斬新。「用をもたない作品」も面白かった。
1点だけあった茶杓、思わず‘使ってみたいなぁ’と思った。
【メモ】江戸千家→裏千家(だっけ?)
インドネシア更紗のすべて ―伝統と融合の芸術
大倉集古館にて。
細かく裁断せず、大きい布のままの状態で使用すると映える柄が多いと感じた。
これで “三館合同企画 「更紗を語る」 (2008.9.20)”の展示をようやく制覇。
三沢厚彦 MISAWA ATSUHIKO ANIMALS’08 in YOKOHAMA
/ そごう美術館(横浜市)

家人の、鑑賞したわけでもないのに「思わず葉書を買ってしまった!」 という行動を考慮し、最終日に駆け込み鑑賞。
結論は「大当たり」であった。
「Animals」シリーズを堪能。ノミ跡や質感がとても良かった。
木は樟(クスノキ)とのこと。
トークショーがあり、拝聴。
三沢厚彦氏 × 寺田農氏 × 三上寛氏 であった。
寺田氏の木喰の句の朗読、三上氏のギターでの歌…と贅沢な内容。
図録にサインも頂き、ご満悦な一日であった。
古渡り更紗 -江戸を染めたインドの華- 後期 / 五島美術館
陣羽織等が新たに展示。
彦根更紗の展示は全面入替。(前期144枚、後期145枚。)
今回は銀更紗も含まれていた。
彦根藩の更紗コレクションの凄さに感動。
これだけまとめて古渡り更紗を鑑賞でき、本当に好運であった。
前期は 2009.10.30 に鑑賞&図録購入。←(記事なし)
ヴィルヘルム・ハンマースホイ 静かなる詩情
/ 国立西洋美術館
19世紀デンマークを代表する画家。
(今まで知らなかったのだけれど。)
色調がとても繊細。構図は緻密。
あまりにじーっと見ていたら、綿密にずらしてある遠近感と明暗の色調との組み合わせにクラクラした。
個人的には、怖い体験だった。(遠視のせい?)
大琳派展 -継承と変奏- / 東京国立博物館
2度目の訪問。(1度目は2008.10.10)
『なんといっても4つの「風神雷神図」が一堂に!』
というチラシの文がぴったり。
【メモ】常設展 特集陳列 装飾料紙と鑑賞料紙
江戸・東京の茶の湯展 / 日本橋髙島屋
チラシの茶入れは、上から
茜屋茄子 (徳川美術館蔵)
利休尻膨 (永青文庫蔵)
利休物相 (静嘉堂文庫美術館蔵)
背景の花の形は、会紋「花カツミ」なのだとか。
大変な盛況ぶりで、人の隙間からの鑑賞だった。
国立国会図書館開館60周年記念 貴重書展
/ 国立国会図書館 (千代田区永田町)
初めての国立国会図書館訪問。
このエリアは特に登録も不要、そして無料。
展示資料のリストもちゃんとあった。
解説もあり、また意外と絵も多くて楽しめた。
‘国会終了’という旨の館内放送が面白かった。
印象派の巨匠ピサロ展-家族と仲間たち-
オックスフォード大学・アッシュモリアン美術館蔵
/ 大丸東京店
『あの、謙虚にして偉大なピサロ』
家族も芸術家。
息子たちは「エラニー派」を名乗って活動。
岡村桂三郎展 / 神奈川県立近代美術館 鎌倉
見上げるような高さの板の間を縫うように歩きながら鑑賞。
「体験」にも近い感覚。
なお、この中に展示されていた「獅子08-1」が
第4回 東山魁夷記念 日経日本画大賞展を受賞。
美浦康重版画コレクション / 神奈川県立近代美術館 鎌倉別館
鎌倉の精華 -鎌倉国宝館開館八十周年記念 -
鎌倉国宝館にて。
「明庵栄西坐像」みょうあんようさい/えいさい 解説文より
べんさい しんぼうわいしゅう
…「本朝高僧伝」に「弁才あれど身貌矮醜なり」と評される
「当麻曼荼羅縁起絵巻」など。
源氏物語の1000年 -あこがれの王朝ロマン /横浜美術館
迫力の紫式部(石山寺蔵)がお出迎え。
源氏物語千年紀の今年。
この機会に理解を深めようと挑んだものの、ナカナカ手強い源氏物語。
近代日本画の巨匠 速水御舟-新たなる魅力
/ 平塚市美術館 ← 初めて訪問
速水御舟の恐ろしいほどの画力を見せつけられた。
【メモ】
・中島千波氏が講演会をしていたようだ。(お姿のみ拝見)
・併設展 伊藤彬展 -モノクロームによる現代の表現- 鑑賞。
・美術館入り口のユニコーンが印象的。
仮名と墨跡 サンリツ服部美術館の名筆
/サンリツ服部美術館(諏訪市)

前期の展示を鑑賞。
にわか仕込みの我が知識でも、「高野切」「「継色紙」「端白切」「紙撚切」「筋切」etc.と並んでいるのは壮観な眺め。
手鑑「草根集」が長い展示ケースを有効利用しての全面公開もなんだか感動。
とにかく一生懸命「眺めて」きた。
「展示作品釈文」という読み下した解説文が心の支えデシタ。
大琳派展 -継承と変奏- / 東京国立博物館
俵屋宗達の白象図杉戸が丸ごと来場。
他にも 尾形光琳 燕子花図屏風(国宝)とか…とか…とか…もにょもにょ
語る言葉なし。もう、凄すぎ。
ずっしりした図録と非常なる満足感をお持ち帰り。
国宝室:群書治要 巻第二十二、二十六
・特集陳列 茶人好みのデザイン~彦根更紗と景徳鎮(再見)
・納涼図屏風 久隅守景
・一休宗純筆 杜甫騎驢図賛
一休さんが杜甫を描くとこうなるらしい。
・四季山水図屏風 伝周文
・佐竹本三十六歌仙絵巻断簡(壬生忠峯)
・兎道朝暾図(うじちょうとんず) 青木木米
・果実図 狩野探幽
・微笑(みしょう) 菱田春草
・明粧 土田麦僊

禅・茶・花 正木美術館40周年記念展
/東京美術倶楽部(港区新橋)にて
チラシの写真の如く、「君台観左右帳記」がガラス無しで展示。
つい本物か疑ってしまった。(未熟者)
・千利休図 伝長谷川等伯 ←利休生存中に描かれた
・三体白氏詩巻 小野道風
・蓮図 能阿弥
あけぬ暮ぬ
ねかふはちすの花のみを
まつあらはせる
一筆ぞこれ
老能七十五歳
寄り道 : 日本橋高島屋
・第31回日本の象牙彫刻展 (天野松風氏来場)
・中里逢庵展
・渡邊博之漆芸展 (「たかっぽ」=生漆を入れる器)
時代を駆け抜けた二人 白洲次郎と白洲正子展 /松屋銀座にて
2人の身の回りの品や、白洲正子ゆかりの骨董等、約180点の展示。
武相荘の部屋の再現コーナーもあり。
有名な「your way / their way」のメモや、若い頃交換したサイン付きのポートレートも拝見。
雑誌等で紹介されている有名な物を一通り見る事が出来た感じ。
東京国立博物館にて
・ 茶人好みのデザイン~彦根更紗と景徳鎮 東京国立博物館特集展示 ギャラリートーク
・ インド更紗とジャワ更紗
講師 小笠原小枝 氏
・ 古渡更紗について : 五島美術館
・ インドネシア更紗について : 大倉集古館
・ ジャワ更紗と経緯絣について :東京国立博物館
他に、東京国立博物館 見学
・ 特集陳列 六波羅蜜寺の仏像
・ 特集陳列 中国書画精華
・ 特集陳列 「名物裂」にみる文様Ⅱ ―禽獣文― など。
近代工芸の華 明治の七宝 清水三年坂美術館コレクションを中心に
/ 泉屋博古館分館
【メモ】 解説文より
植線 主として銀 まれに真鍮,金
上記の接着剤 白芨はっきゅう シランの根を乾燥させすりつぶしたもの
省胎七宝 焼成後、金属の素地を硝酸で溶かして取り除き、
釉薬と金属線だけを残す
山種美術館にて。サブタイトルは「描かれた動物たち」。
夏休み企画である。
竹内栖鳳 「風かおる」 は電線 + 燕の図。
他に、天然群青の中をとぶトビウオを描いた 川端龍子 「黒潮」 など。
【メモ】 解説文より
叭呵鳥ははちょう = 叭々鳥ははちょう = 八哥鳥はっかちょう
中国の瑞鳥のひとつ
(…あのハッカチョウ?)
初公開 松坂屋京都染織参考館の名品 小袖 展
~江戸のオートクチュール~ (サントリー美術館)
松坂屋の本店は名古屋だが、「松坂屋京都染織参考館」というのは文字通り京都にある。
「新しい呉服意匠を創出する目的」で京都仕入店に染織参考室を設置したのがはじまりとのこと。
呉服の本場で「ネタ」集めといったところか。
この秘蔵の「ネタ帳」を一挙に初公開ということになるらしい。
《主なネタ》
・江戸時代を中心にした小袖、能装束などの衣装
・古今東西の裂地類
・洋画家・岡田三郎助(1869-1939)が収集した染織品も含む
・「雛形本」(国内最大級コレクション)
春に同展覧会を行っていた名古屋市博物館では、前期・後期とに分けての展示だった。
サントリー美術館でも同様かと思いきや、こちらは 前期・中期・後期の展示。
3回も通うの?と動揺しているうちに既に中期の最終日。まずは一度拝見しようと訪問した。
とにかく豪華絢爛。
綸子(地紋が織り出されている)に、辻が花(絞染+描絵+摺箔+刺繍) とか
鹿子絞+型鹿子+色挿し+刺繍 など、コッテリした組み合わせ。
他にも友禅、茶屋染…と技術を網羅。
↑こちらは、麻に茶屋染。
(地になる部分を裏表とも糊置きし、藍染め。それでここまでのグラデーションと細かさ。恐るべし)
意匠も 花鳥風月・文字・名所・故事・人物・日用品 なんでもあり。
組み合わせも自由自在。レイアウトも大胆。
岡田三郎助の油彩「支那絹の前」(高島屋資料館蔵)とそこに描かれた小袖など3枚が同時に展示されていたのも面白かった。
ウィーン美術史美術館所蔵 静物画の秘密展
“ベラスケス《薔薇色の衣裳のマルガリータ王女》特別出品”付き。
国立新美術館にて。
ヴァニタスetc.を公式ホームページの「静物画の秘密を読み解く」で予習して鑑賞に臨む。
解体された牛の絵や死んだ野鳥・兎の絵を見て、個人的にブルーになりつつ会場を進む。
待望の花の絵。
こちらは縦長の花束の構図が良い。
ところがタイトルは「花瓶の花とグラーフェリンゲンの包囲戦」。
見れば画面左下の背景は馬に乗った騎士など、戦いの場面。
何故この組み合わせ?
そして「花のブリューゲル」と言われたヤン・ブリューゲル(父)の「青い花束の花瓶」。
「王道」という感じである。
ゆっくり見ていると、机の上や画面上の花の周りに虫が描いてある。
散って落ちた花と生きている虫が『正と死』の対比とのこと。
でも、こんなところにまで虫が書いてあるコダワリには驚き。
アンドレ・ボーシャンとグランマ・モーゼス展
生きる喜び◇素朴絵画の世界
自然を愛した画家からの、心暖まるメッセージ
損保ジャパン東郷青児美術館にて。
アンドレ・ボーシャンは、フランスで園芸の仕事に携わっていた。
48歳の時、その名が知られるように。
彼を評価したのは
ル・コルビジェ
カンディンスキー
アンドレ・ブルトン
と、錚々たるメンバー。
本業の影響か、植物はどれも生命感が溢れている。
花も「咲くことが出来て嬉しい」と言わんばかり。

意外なのは、ボーシャンの描いたモチーフの多様さ。
歴史画や神話,鳥や人物画など、多岐に渡っていた。
グランマ・モーゼスは損保ジャパン東郷青児美術館ではおなじみの画家。
でも、9月7日は『グランマ・モーゼスの日』だとは知らなかった…
※ 1960年にグランマ・モーゼスの100歳を祝って、N.Y.州知事が9月7日(彼女の誕生日)をグランマ・モーゼスの日とした。
【覚書】京王百貨店新宿店のギャラリーにて、丸田憲良 作陶展 を拝見
第14回 秘蔵の名品 アートコレクション展に行った。今年で2回目。
場所はホテルオークラ東京「アスコットホール」別館地下2階である。
今回のテーマは、日仏交流150周年を記念して「パリのエスプリ・京の雅・江戸の粋」。
以下、良かったと思う作品を列挙してみる。
「カミーユ婦人」 モネ
「庭にある大きな花瓶」 セザンヌ
「虎」 竹内栖鳳 三の丸尚蔵館蔵
左隻
「五節句図」 酒井抱一 大倉集古館蔵
(自筆による解説冊子つき)
「旭日松鶴図」 伊藤若冲 摘水軒記念文化振興財団(千葉県美術館寄託)
(鶴の首の曲がりっぷりがいい感じ)
「日月龍図」 葛飾北斎 光記念館
五姓田のすべて -近代絵画への架け橋- 展 / 前期
神奈川県立歴史博物館にて。
「ごせだ」と読む。
初代 五姓田芳柳:横浜絵で生計を立てる(横浜絵の開発者?)
←これは額装
「横浜絵」とは、絹地にぼかしの技法を用いて、陰影や立体感を表現する特徴があり、従来の日本画にはあまり見られなかったもの
…という解説通り、実物を見ると軸装となっている絹地に、おそろしくリアルな肖像画が描かれている。(画材は油絵の具だったかな?忘れてしまった)
掛け軸を紐解いた時の当時の驚きは、いかばかりであったろうか。
1枚だけ、絹地に横浜絵が描かれただけの状態で残っているものを、透明な板に挟んで展示してあった。
とても薄塗りで、写実的に描かれた肖像画にもかかわらず、絹の糸と糸の間から絵の向こうの光が洩れてくる。
ただし、肌だけは違った。なんと、裏彩色してあった。
和風で洋風、軸装の油絵ともいうべき「横浜絵」は何故かとても新鮮に感じられた。
以下、五姓田派についてのメモ。
次男 五姓田義松:西洋絵画技術学ぶ(師はチャールズ・ワーグマン←高橋由一も入門)

長女 渡辺幽香(勇子):画家、夫は渡辺文三郎
二世 五姓田芳柳:次女 登女子の夫
山本芳翠:義松に師事

タイムスケープ -もうひとつの時間- 所蔵作品展
& 特集展示 片岡球子展 & 常設展
愛知県美術館(名古屋市)にて
小山富士夫 粉引茶碗 銘 森の囀り ’74年製 他
片岡球子の遺族により、作品が寄贈された(裸婦のシリーズ)。
片岡球子の言葉
「マイヨールのような裸婦の作品が日本画で描けるようになりたい」
神奈川県立近代美術館所蔵の作品との同時展示。
木村定三コレクションより熊谷守一集
メナード美術館所蔵品(改修工事期間中のため)
【おまけ】 似てる。
徳川家康と戦国のたたかい展 / 徳川美術館(名古屋市)
以前より見たかったこの「徳川家康三方ヶ原戦役画像」。
想像より小品だった。
良く考えれば、大作にはできないエピソード。
他にもお宝ザクザク。
・ 長烏帽子形兜 加藤清正所用
・ 刀 銘 村正
・ 刀 無銘 兼永
・ 唐物茶壺 銘 金花 (大名物)
・ 唐物茶壺 銘 橋姫 (大名物)
・ 油滴天目(星建盞) 伝千利休添書
・ 珠光茶碗 銘 荷葉
・ 古瀬戸肩衝茶入 銘 横田 (大名物)
・ 盆石 銘 夢の浮橋 伝後醍醐天皇所持 (名物)
…「美の壺」の「水石」編で採りあげられていたもの
・ 徳川家康画像(東照大権現像) 徳川義直筆・賛
息子が描いた父の肖像画は一番信憑性があるような気がした。
上村松園・松篁・淳之 三代展 / 夏の茶道具取合せ展
大松美術館(岐阜県羽島郡岐南町)にて
《上村松園 展示リスト》
・ 四季美人図 M 25
・ 虫の音 M 42
・ 文政頃美人之図 S10頃
・ 春雪 S12
・ 夕涼の図 S13
・ 夕ぐれ S16
・ 静思 S21
※「四季美人図」は明治26年シカゴ万博出品作 (二等となる)。
明治23年 第3回内国勧業博覧会に出品した「四季美人図」(一等褒状)と似た題材。
(M 23の作は、イギリス皇太子が買い上げて評判になった)
茶入の美 -小壷が「名物」になるとき- 展
特別出品 国宝「白楽茶碗 銘 不二山」
サンリツ服部美術館(諏訪市)にて。
このチラシのシルエットになっている茶入以外にも多数展示。
ちなみに、一番手前に写っている 唐物肩衝茶入 銘 筑紫 の伝来は以下の通りだとか。
京大文字屋→秀吉→家康→水戸藩→吉宗 第3子 宗武→徳川家伝来
豪華すぎる…
サンリツ服部美術館の茶道具の本を1冊。
中を読むと、《茶の湯とやきもの~器が「茶道具」になるとき~》展開催にあわせて発行された本であった。去年(2007.9.9)訪問した時の展示である。去年買っても良かったのね~
千住博展 ハルカナル アオイ ヒカル
横浜高島屋ギャラリーにて。
会場内は、ブラックライトとスポットライトのみという珍しい展覧会。
作品は全て和紙に蛍光塗料で描かれている。
時折ライトがオレンジ色になり、あたかも夕焼けのように景色が変わる。
和紙の上からバケツで蛍光塗料を流し、ごく一部の‘成功作’にエアブラシ等で加筆していくのだそうだ。
…と説明してくれる会場スタッフのワイシャツの襟が時々ブラックライトで浮かび上がるのが微笑ましかった。
国宝室:風信帖
蘭亭曲水図屏風 与謝蕪村筆
虎に波図屏風 岩駒筆
四季花鳥 柴田是真筆
熱国之巻(朝之巻) 今村紫紅
坪内老大人像画稿 渡辺崋山筆
青磁染付水車文大皿 鍋島
黒楽四方茶碗 銘 祥雲 一入作 …「ムキ栗」そっくり
蘇武図(渡辺崋山筆) より、山羊の部分。
この2日後、山羊の乳搾りを体験。
フランスが夢見た日本―陶器に写した北斎、広重
日仏交流150年記念 オルセー美術館コレクション特別展
東京国立博物館 表慶館にて。
1866年から1930年代まで人気を博したテーブルウェア、
「セルヴィス・ルソー(ルソー・セット)」と「セルヴィス・ランベール(ランベール・セット)」の展示に加え、原本となった図版の展示。
【セルヴィス・ルソー】
版画家のブラックモンが版画と同じような技法で製作。
18世紀の伝統的なテーブルセットの様式を受け継ぎながら、新しい感覚でモチーフを配し、 日々の生活用に手ごろな価格で商品化。
…とのこと。つまり、
1 銅版画を印刷
(一枚の中にキチキチにレイアウト)
2 生乾きのうちに生地にのせて焼成
(図柄を切り取ってペタペタのっけた感じ)
3 紙は燃えて絵だけ残る。そこへ彩色。
このペタペタ図柄には花・鳥・魚の他に虫が多く、中には蚕の幼虫と成虫(蛾)なんてのも。(ブラックモンさん、分かって引用してるんですかね?)
個人的に「食器に虫」はキツい。
【セルヴィス・ランベール】
セーヴル国立製陶所専属の装飾画家、アンリ・ランベールが手描きで製作した希少価値の高い作品。
…とのこと。こちらは引用作品のトリミングが巧み。絵付けも素晴らしい。
左上端の富士山をカットする際、視線が皿の中央で落ち着くように川の流れも変えている。
こちらは、河鍋暁斎のテンと雄鶏をトリミング。
テンが叢からチョロリと頭をのぞかせている。
うまい!
創刊記念『國華』120周年・朝日新聞130周年
特別展「対決-巨匠たちの日本美術」 東京国立博物館にて
あまりに豪華なラインナップ。
豪華すぎて、我が眼を疑いつつ?鑑賞。
展示替えがあるも、都合により見学は前期のみ。(ちょっと残念)
念願の
や
にも
お目にかかることができた。
音声ガイドを借りたが、こちらも豪華な声優対決となっていた。
曾我蕭白のガイド(玄田哲章氏による)は圧巻。
‘手本なら応挙に、芸術なら私に(頼め)’というようなセリフが決まっていた。
思わず、複数回再生。
山口晃氏の画による、ガチャガチャのピンバッジに挑戦。
『木に登ったまま彫っている円空』狙い。
出たのは『池大雅のおにぎり食べている図 (雀もおにぎりつまんでるよ)』だった。
日本画満開 -牡丹・菖蒲・紫陽花・芥子- 山種美術館にて。
チラシを飾るのは、田能村直入 『百花』 である。
実物は巻物状で、巻末に植物名が書かれている。
作品目録の裏面にその植物名が漢名と和名とで記載あり。
実際に100種なのであった…!
・ 速水御舟 「牡丹花〈墨牡丹〉
・ 川端龍子 「華曲」
・ 奥村土牛
など、一面美しい花畑だった。
生誕290年 木喰展 -庶民の信仰・微笑仏- そごう美術館(横浜市)にて。
仏像 約130点、資料 約30点とのこと。壮観である。
「微笑仏(みしょうぶつ)」と呼ばれる所以は口元のかすかな笑み。
ただし、目尻が下がった笑顔は意外と少ないそうだ。
〈日本民藝館 尾久彰三氏談。〉
(どうやらこの日、山下祐二氏との対談があったようだ。
尾久さん、昨日民藝館でもお見かけしました。ご縁がありますな。)
木喰による書もあった。思いっきりデザイン化した大胆な文字に驚く。
木喰さん、50歳代で年を10歳年上にサバ読むことにしたらしい。
理由は定かではない。
【覚書】 そごう6階美術画廊にて、「茶道具逸品展」拝見。
青春のロシア・アヴァンギャルド展 シャガールからマレーヴィチまで
/ モスクワ市近代美術館所蔵
Bunkamura ザ・ミュージアム(渋谷区)にて。
社会主義社会になる直前のロシアで、キュビズムから「スプレマティズム(絶対主義)」まで駆け抜けた画家たちに焦点をあてた展示。
カジミール・マレーヴィチの場合、
キュビズムを経由して、
↓ スプレマティズムに到達、
という事(らしい)。
理論的にはともかく、「駆け抜けた」感は体感。
作者名を見ていないと、同一人物とは気付かない激変である。
他に、ナターリヤ・ゴンチャローヴァなど。
ただしマレーヴィチの場合、次の展開は写実的・具象的。
(回帰なのか、長い物に巻かれたのかは分からず。)
それとは全く関係なく同時代を過ごした、ニコ・ピロスマニ(ロシア版ルソー)もあり。
【追記1】シャガールの油彩画3点展示中止へ
▶ 対象 「女の肖像」「家族」「ヴァイオリン弾き」
・著作権を管理するパリのマルク・シャガール委員会から偽作の疑いを指摘、「3点がシャガール作であることには技法などから否定的である」として、今後の巡回展での展示を控えるよう要請
・作品を所有するモスクワ市近代美術館は「学術的調査も行っており、作品が真正であることには全く疑いを持っていない」としているというが、主催者側は混乱を避けるため、25日から開催される大阪をはじめ、岐阜、埼玉での巡回展では展示を見合わせ
(9月10日 時事通信配信 等)
【追記2】新たに4点の展示中止
▶ 対象 ジャン・プーニとカンディンスキーの油彩画4点
・大阪市のサントリーミュージアム〔天保山〕は、25日から開催する「青春のロシア・アヴァンギャルド」展に出品予定だった油彩画4点について、著作権者らから真筆かどうか疑義が寄せられたため、展示を取りやめると発表
・作品を所蔵するモスクワ市近代美術館が学術調査の結果を示し、フランスの著作権管理団体と真筆かどうか検討する。同ミュージアムは、「真正の作品だと確認されれば、改めて展示を考えたい」としている。
(9月24日 読売新聞配信 等)
伝承のいけばなを描く 笹尾光彦特別展
Bunkamura Galleryにて
池坊華道とのコラボレーション。
会場で、作家笹尾氏をお見かけした。
さらに、村松友視氏も来場。どうやら、静岡高校の同級生らしい。
「永仁の壺」読みました!と心の中で叫びつつ、会場を後にした。
大正の鬼才 河野通勢展 新発見作品を中心に
渋谷区松濤美術館にて
画家、こうの みちせい。
知らない画家だと思っていたが、愛知県美術館の所蔵作品として「自画像」を見ていた。
片目に丸眼鏡をかけ、絵筆を持ってこちらを見ている絵だ。
見る者に印象を残す、そんな自画像であった。
長野で独学で描いた河野。
認められて東京へ出てから、自画像を描いた時代があったようだ。
(高橋由一から油絵を習った父の薫陶は受けているだろうが。)
何でも描けたと自他共に認められた才能は、その後挿絵や装丁として生かされていく。
長野時代の絵とは全く違う画風、その恐ろしいほどの器用さと変化に驚いた。
陶匠・濱田庄司 -没後30年記念- 展 、日本民藝館(目黒区駒場)にて。
安定感のある造形が、見ていて落ち着く。
ただ、少々重そうに見える。
(注:濱田庄司の作品を手にしたことはない…)
他の鑑賞者の会話が漏れ聞こえるところによると、益子の土の性質上薄手にはできなかったらしい。
以前から「黍紋」きびもんが多くて不思議だったが、入館時に渡されたリーフレットで判明。
『私の仕事は、京都で道を見つけ、英国で始まり、沖縄で学び、益子で育った』
と語っていた濱田。その沖縄で見た砂糖黍を素材にしているとの事。
「塩釉」(しおぐすり)についても触れてあったが、技法の具体的な事は分からなかった。
インターネットで調べてみると、
焼成中の窯内に塩を投入、塩と器表面の化学変化により、器表面をガラス化させる技法
のようだ。
他の展示室にて、江戸時代の漆塗の物に卵の殻を使用したものを1点発見。
卵殻の使用は松田権六のオリジナルではなかったのか…
コロー 光と追憶の変奏曲 展、国立西洋美術館にて。
『ロマン主義から発し、新古典主義的イタリア憧憬、ロマン主義、歴史主義的アカデミスム、レアリスム、自然主義、そして新しい印象主義的感性や写真術的技法、ジャポニスムなど、この長い激動の時代を生きたひとりの芸術家』
(公式HP「なぜ今コローなのか」より)
個人的に、コローは苦手である。私には難しい。
以下は、良さが分からない鑑賞者の戯言。
コローは、逆光によって全てが色褪せて見える光の効果を発見した。
その成果がこの絵。
えっ、そこに着目しちゃうの?
それが銀灰色の極意?
ってことは、色に騙されちゃいけない?
よく見れば、斬新な構図。
ゴッホやモネもこんな構図あったよなぁ。
「傾いだ木」にもご執心だったとか。
コロー版モナリザ。
こちらも画家が手放さず、ずっと手元に。
顔だけ「スフマート」意識して?アップに耐えうる描写。
人物画は売る目的では描いていないため、身内・知人などが多かったそうだ。
その割に、性格を描きだすより造形に夢中。
コローを新しく捉えなおすのに適した、充実した展示だった。
(本当だけど、説得力無さ過ぎ)
鏑木清方記念美術館(鎌倉)
・朝涼 (長女を描いたもの)
・濡髪 (弥生美術館)
・目黒の柏莚 (二代目市川団十郎の野点風景)
・慶喜恭順 等
慶喜恭順の一部分。
清方は実際に慶喜を見かけ、この絵を着想したそうである。
東京国立博物館 常設展 にて
【東洋館】
・特集陳列 インドネシアの服飾
金糸はモール糸
モール糸…糸状に裁断した金箔を淡黄色の芯糸に巻き付ける
・特集陳列 「名物裂」にみる文様Ⅰ―牡丹唐草文様の変遷―
名物裂の基本書といわれる松平不昧(ふまい)の『古今名物類聚』にも掲載されている加賀藩・前田家伝来の裂を通して、牡丹唐草文様の変遷を見るもの。
※ 金襴 について解説パネルあり(後記)
・特集陳列「日本に将来された蒟醤と紅安南
【本館】
・大日如来坐像
運慶の作品とみられる、オークションで約12億5000万円(1280万ドル)の値がついた話題作。
今後5年間、仏像を博物館に一時的に譲渡し調査研究・公開予定らしい。
こちらを目当ての来館者が多いようで、取り囲む人々が絶えない。
葉書売場でも人だかりが!
・国宝室:華厳宗祖師絵伝 巻第二 (高山寺蔵)
・特集陳列「平成19年度新収品」
・特集陳列 高麗茶碗 (再見)
・特集陳列 能「善知鳥」の面と装束
北野天神縁起絵巻断簡
↑ 菅原道真の亡霊が口から火を吹いている図
北野本地絵巻断簡
北野天神縁起絵巻(甲巻)
北野天神縁起絵巻(乙巻)
後三年合戦絵巻 巻上 飛騨守惟久筆
高野切(古今和歌集) 伝紀貫之筆
桃井直詮像 伝土佐光信筆
(幸若舞こうわかまいの創始者とされる人物とのこと)
小野道風 鈴木春信筆
見立伊勢物語(八つ橋) 鈴木春信筆
舫い舟美人 鈴木春信筆
【記】 金襴 (解説パネルより)
今回陳列している牡丹唐草文の多くは金襴ですが、金襴は和紙に薄く伸ばした金箔を貼り、これを細く裁断した箔糸はくいと(金糸)を絵緯えぬき(文様をあらわす緯糸)として織り込んで文様をあらわしています。箔糸の接着には、赤色系の漆や膠、糊が用いられました。一般的に漆によるものは古様と言われています。織物の組織を見ると、地となる部分が平地ひらじになるものもあれば、綾地あやじ、繻子地しゅすじ、紗地しゃじ、絽地ろじ、羅地らじのものがありますが、いわゆる名物裂で金襴と呼ばれるものは、平地、綾地、繻子地が中心です。なお、地の部分にも金糸を織り込んで地文様をあらわした豪華な金地かなじ金襴もあります。箔糸を地緯じぬき一本ごとに入れたものを全越まるこし、二本ごとに入れた半越はんこしがあり、金糸の押さえを同じ経糸でした地絡じがらみ、別な糸を用いた別絡があります。全越は綾地に多く、半越は経糸が密な繻子地のものが一般的です。
芸術都市 パリの100年展 / 東京都美術館(上野)にて
ルノワール、セザンヌ、ユトリロの生きた町 1830-1930年
日仏交流150周年記念
「交流記念」らしく、パリの情報満載のプチ博覧会といった趣。
油彩・版画・彫刻・写真など、盛り沢山。
こんなコーナーも。(ここだけ撮影可。)
ユトリロよりも、母親のシュザンヌ・ヴァラドンの方が目立っていた。
出展数(5点>ユトリロ2点)も、キャラクターも。
東西の水辺の情景展 清方からデュフィまで
…を見るため、鎌倉大谷記念美術館へ行った。
なんといっても、お目当ては鏑木清方だ。
今年は勝手に「鏑木清方」強化年間なのである。
理由は生誕130年など(2008.5.24)による。
訪れてみると、鏑木清方の作品は「展示替え」により全く見られないことが判明した。
「清方からデュフィまで」というサブタイトルが頭の中でクルクルと回りながら遠のいて…いく…。無念ナリ。
・ 前田青邨 「紅白梅」
・ 郷倉千靭 「清流(登り鮎)」 が良かった。ですよ。。。
マティスとボナール展 地中海の光の中へ 。
神奈川県立近代美術館 葉山館にて。
二人とも南仏の地中海沿岸に暮らし、お互いの絵画観に共感しあっていたという。
手紙のやりとりの中では、
・お互いの絵画を尊重しあう。が取り立てて絵画論を闘わせたわけではない
・家族や健康のことを心配し、いたわりあう
・戦争中は画材を融通しあうことも。
この流れ、ルオーとマティス展(2008.4.22)に似ている。
ただしルオーの場合と違い、二人とも光や色彩重視に進むのは共通している。
マティスの人柄がポイントなのか?
こんな自画像を描く人、マティス。
一方、ボナールは自分を描くとこうなる。
写真と見比べると確かに似ているのだけれど、チョット暗め。
ボナールの自画像は4点あったが、年をとるにつれて表情が見えなくなっていく。
…でこぼこコンビだったかと、勝手に想像。
マティスの「オセアニア海」「オセアニア空」(リネンにシルクスクリーン)が良かった。
「このアカデミック!」
と叫んだ事で知られる(佐伯祐三展 2008.6.8)、ブラマンク氏である。
「この日以来、私は、私の父より、ゴッホの方が好きになった。」
「絵は本能に従って感動を描くのだ…。」
名言続々なお方である。もちろん、名作も。
没後50年 モーリス・ド・ヴラマンク展、損保ジャパン東郷青児美術館にて。
横浜・東京 ―明治の輸出陶磁器 展(神奈川県立歴史博物館)へ行った。
チラシのタイトルは『ハマヤキ故郷へ帰る』、
神奈川開港150周年にちなんだ特別展である。
明治期に横浜港を通じて盛んに輸出された陶磁器は、上絵付けとその後の焼成だけを横浜などで行ったものが多いらしい。
失業した御用絵師も多かったらしく、かなりな画力だったとのこと。
その解説通り、細かく美しい絵付けの作品が多く並んでいた。
が、こちらはまた別世界。
初代宮川香山(横浜真葛焼)の「高浮彫たかうきぼり」である。
高さ約30センチのこの水指、蓋には目を覚ました眠り猫。
思いきって顔を拡大すると…
歯,舌そして耳の中まで作ってあるのである。
こういった迫力の高浮彫作品が約15点。
図録が売り切れているほどの人気であった。
(参考 : 東京国立近代美術館 工芸館 2008.4.24)
ブリジストン美術館の 岡 鹿之助 展 へ行った。
他の展覧会で作品を見た事はある。印象に残っているのは…
・世田谷美術館
ルソーの見た夢、ルソーに見る夢
アンリ・ルソーと素朴派、ルソーに魅せられた日本人美術家たち
(2006.10.7~12.10)
・メナード美術館の日本洋画20(2008.3.8 ブログでは触れていないが)
今回のように、まとめて鑑賞するのは初めて。
展示は分かりやすく題材別の章立て。
「海」 「掘割」 「献花」 「雪」 「燈台」 「発電所」
「群落と廃墟」 「城館と礼拝堂」 「融合」。
点描も印象的だが、何と言っても構図の緻密さが楽しい。
必ずしも実在の風景そのままではなく、再構成しているようである。
最も象徴的なのが“窓”シリーズ。「融合」の章の中に分類されていた。
画面の中に窓枠を描き、手前の室内と窓外の風景をうまく「融合」させている。
面白いのは解説のこの一文。
「さらに、岡はときおり、窓枠を省略するという大胆な操作も試みて成功させています」
なるほど!である。
数寄の玉手箱 三井家の茶箱と茶籠 展、三井記念美術館にて。
豪華な茶箱&茶籠に、三井家の威光を垣間見る。
この「唐物竹組大茶籠」の右下の方の何気なく置いてある巻物、
あの一休さんの一行書。
複数ある茶入れの1つは仁清作である。(さぁ、どれだ?)
厳選された組み合わせの贅沢さに加え、趣向に合わせて使い分けまで可能な代物。
他にも「紫陽花蒔絵茶箱」は南鐐皆具(服紗や茶筅以外は銀製)。
一方で「一閑張皆具茶箱」は洋行時に携帯された一閑張の実用派。
本当にお茶が好きだったのが偲ばれる。
煎茶道具とのミックス版もあり、そのおおらかさに魅了された。
【覚書】 日本橋三越本店画廊にて、池田瓢阿(ひょうあ)父子竹芸展を拝見
KAZARI 展
日本美の情熱 / 華麗、奇抜、斬新。世界が驚嘆する、かざりの世界。
サントリー美術館(六本木)にて。
忘れていた、日本人の「かざる」という文化を思い出させてくれる展覧会。
これをかぶって戦うのか!

この本田忠勝の兜も展示されていた。
「リアル」だったのか…としか言いようのない形態。
『脱帽』です。(←おやじギャグ)
日本人の「かざり」へのエネルギーを再確認。
わが身も見習いたいものだ。
エミリー・ウングワレー展 アボリジニが生んだ天才画家
国立新美術館(六本木)にて
絵を見た感想は 「天才」 。
色彩感覚が素晴らしい。
空間の埋め方(空間処理能力)が素晴らしい。
天性のセンスが抜群。
しかも、大変短時間で製作したそうな。(アクリル作品)
【蛇足】
素人(←自分のこと)としては「抽象絵画」として鑑賞して、それで良し!と思った。
(だって綺麗じゃ~ん、てな調子。)
だが各種解説の中には西洋美術を基準とした上で、いやむしろ西洋美術の中に取り込んだ上での‘高評価’というのも多く目について違和感があった。
彼女の絵には全て意味があるのだそうだ。
おそらくその中には文字ではなく絵で先祖代々伝えてきたもの,「ドリーミング」という概念も入っている可能性だってあるだろう。
彼女は自分の所属する部族の女性での儀式の進行などを行う立場だったそうだ。
強制労働従事など、アボリジニの歴史の中でも激動の世代の彼女が描いた絵の内容を、本来の意味で受け取らなくていいの?と少しだけ老婆心。
「薔薇空間」 宮廷画家ルデゥーテとバラに魅せられた人々
Bunkamura ザ・ミュージアム(渋谷区)にて。
【主役】ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ(1759~1840年)
・マリー・アントワネットとナポレオン妃ジョゼフィーヌに仕えた宮廷画家
・169枚の銅版画からなる大著『バラ図譜』(Les Roses)を完成(大判のフォリオ判を展示)
・『バラ図譜』は植物学的正確さと芸術性を備えた「バラの肖像」を描き出すことに成功、ボタニカル・アートの金字塔となる。
【技法】スティップル・エングレーヴィング(stipple engraving 点刻彫版法)
点の集合で陰影を表現する技法で、非常に高度な技術労力を要する銅版画。淡く、上品なグラデーションを可能とし、画から輪郭線を一掃することができる。 ルドゥーテはイギリスを訪問した際にこの技法を習得し、『バラ図譜』においてバラの透明感あふれる美しさを表現。多色刷りに加え、一部手彩色。
【鑑賞】いろんな意味で酔う
驚異の点描版画。
単眼鏡で覗いてみると、視野一杯に点が現れ、一瞬気持ち悪くなりそうに。
あまりにも細密。虫眼鏡で見た方が良いレベル。それが169点。
薔薇の「香り」の演出が各展示室でされており、酔いは最高潮に。
【ポイント/ダメ押し】バラの魔性を体感
バラの種類の描き分けのため、ルドゥーテの技量が必要とされた。
植物画を超え、既にバラの‘肖像画’となっている。
(薔薇好きを超えた何かを感じる)
↑大輪の花は顔、左手に伸びた枝が右手、葉のシルエットはドレスを表す。
つまり、ドレスを着たご婦人。…なのだそうだ。
【その他】ルドゥーテ比べては気の毒?
・アルフレッド・パーソンズのリトグラフ
(バラの研究家、エレン・ウィルモット(1858~1934年)の著作『バラ属』(The Genus Rosa)に収められた)
・二口善雄(1900~1997年)の水彩画
・齋門富士男のバラのアップ写真
【結論】
単なるボタニカルアートだと思っていると、驚異的な描写力とその量に圧倒される。
バラの魔力に何かが吸い取られていくかのよう。
それでも一見の価値はあるかも。
薔薇好きなら絶対。
2008.6.12
【追記】Bunkamura Gallery にて、牧野宗則展 -伝統版画300年の奇蹟-
美しい木版画を拝見。
実は、サブタイトルがもう一つ、「傑作木版画とブロックス・アート®」。
版木をブロック状にカットし、組み合わせて作品とするもの。
木版画ならではのアートだが、個人的には版木は保存してほしい気もする。
※ 2009.2.1~26 太田記念美術館にて展覧会予定との事。
菊池寛実記念 智美術館(港区虎ノ門)に初めて行った。
レストランと美術館の入り口の区別がつかないまま怖々入っていく。
(中で分かれていると判明)
入ると篠田桃紅の作品等、なんだか別世界。
コラージュ作品でもある壁にかばんをぶつけないよう気を使いつつ、螺旋階段で地下の展示室へ。
階段のガラス製手すりも作家モノである。
展示室も個性的。取り合わせを意識した展示もあり。
展示は 第2回 智美術館大賞 現代の茶陶 造形の自由・見立ての美 だった。
この大賞は隔年開催。
解説をから察するに、公募ではなく美術館側から「現代の茶陶」の出品依頼をしたようである。(解説文は館長の林屋晴三氏。)
依頼した時点で、すでに美術館側の基準を満たしているようである。
その上での出品ではあるが、賞賛もあれば辛口コメントも。
歯に衣着せぬ物言いは、作家を育てるが為だろう(?)
それはさておき、よかったのは今泉今右衛門の作りこんだ感じの作品群。
形も絵も良かった。
技法としては「雪花墨はじき」と「墨色墨はじき」の二つあるらしい。
「雪花墨はじき」…素地に撥水剤で模様を描き、刷毛で白化粧した後、低温焼成して撥水剤を飛ばす。さらに白化粧の際を指で擦るなどの工程を経る。
…混乱気味。後日考える事にする。
他に、樂吉左衞門がフランスで焼いた茶碗など。釉薬でイメチェン。
出品作家:鈴木藏、森野泰明、鯉江良二、山本出、高垣篤、
前田正博、樂吉左衞門、隠崎隆一、金重有邦、
川口淳、伊藤正、秋山陽、今泉今右衛門
虎屋ギャラリーから近い、ニューオータニ美術館。ビルの6階にある。
前回いつ行ったのか思い出せない。少なくとも10年以上前である。
今回の展示は19~20世紀のフランス絵画・日本画、陶芸だった。
他に創業者大谷氏の彩色木像(平櫛田中作)。
これはとてもリアルで、最初誰かがいるのかと思った程。
なお鎌倉大谷記念美術館とは運営が別で、作品の行き来はないのだそうだ。
虎屋ギャラリー(港区赤坂)にて。
源氏物語の意匠の菓子と料紙を美しくとり合わせて展示。
錦絵「源氏五十四帖」(尾形月耕)も展示。
頂いた小冊子が、源氏物語を簡潔にまとめてあって素晴らしい。
現代語訳や漫画で読んでも頭に入らない源氏物語対策に良さそう。
それにしても、源氏物語の影響って大きい。
そごう美術館(横浜市)の、没後80年 鮮烈なる生涯 佐伯祐三展 へ行った。
大阪市立近代美術館建設準備室の所蔵品を中心とした展示であった。
佐伯はブラマンクに「このアカデミック!」と一喝されて落ち込む話は有名。あらためて作品を見ると、ヴラマンクの影響が色濃く出ている。
その後、ユトリロの影響も受けたようである。だが、色合いが茶系もしくは灰色系のみになってしまうと、なんだか物足りない感じ。鮮やかな色もあった方が好みであった。
メ モ
・ ブラマンクに一喝された後、里見勝蔵とブラマンクが描いた地を旅行
・ 一九三〇年協会設立にかかわる(木下孝則 2008.6.4 等と共に)
・ 持病の結核が悪化して亡くなったのだと単純に思っていたが、精神的にも不安定になっていたようである。自殺未遂を起こし、入院した精神病院で亡くなった。
・ 友人がデスマスクを作ろうとするも、凄惨な死顔のため断念。 (栄養を点滴のみで取っていたため、痩せこけていた。) 現存するのは「ライフマスク」
【覚書】 美術画廊にて 三代 加藤利昇 茶陶展 を拝見。京焼。
昭和の気品(エレガンス)、横浜の洋画家・木下孝則展を見に、横浜美術館へ行った。
知らない画家であったが、一度にまとめてみる事が出来る機会だと思ったからである。
(自分が知らないだけで、有名な画家や作品だったりする事も良くあることだし。)
展示室の最初のパネルは、「木下孝則の名(画業)は急速に忘れられつつある」という旨の文章から始まっていた。
横浜美術館は直球勝負である。
木下孝則は、「一九三〇年協会」や「一水会」の設立に深くかかわった。また、「一水会」には現役として作品を出し続けた。画業約50年、新春の数日を除けば必ず描いていたという。
彼のこだわりは絵画の王道としての写実表現。前衛的な時流とは一線を画し、その道を全うした。
しっかりと描きこまれた肖像画などは、顔立ちから性格が覗きこめるような感覚があり見ごたえがあった。
静物画はバラ等の切り花の絵が多かった。その展示方法が面白く、昔のフランスの「サロン」の写真のように、壁に所狭しと並べられていた。一部屋で50枚超。一番大きな壁には25枚くらいのバラの花の絵が並ぶ。画業を見渡すにはもってこいである。
展示はこの後、裸婦,人物画と進むのであるが、途中から少しずつ画風がざっくりとした感じになってくる。そして手足がだんだん細く長くなっていく。(マニエリスムなのか?プロのモデルばかり描いているからか?)時々微妙な位置にある手足も。
写生に徹し細密に描写していた時期から、線を省略した画風へと自然に変わっていく画家も多いが、木下孝則も自分の変化には抗えなかったのだろうか。
「写実表現にこだわった割には、なんだかデッサンが狂ってきてるよね」という会話も聞かれた。そこが木下孝則の限界だったのだろうか?鑑賞者にそんな「オチ」を感じさせる画家であった。
【覚書】
・ 長谷川利一の作品1点あり。
・ コレクション展
渡辺幽香←五姓田義松の妹
中島清之(2008.5.11)3点 橋口五葉2点
菱田春草「夏汀」
山種美術館の「大正から昭和へ -佐伯祐三・小出楢重・速水御舟・川端龍子-」展へ行った。
目的は川端龍子の「鳴門」。渦潮だけでなく、岩までうねる迫力。
天然群青3600グラム,金箔も使用。画材も迫力。
(フェルメールの感想を聞いてみたい)
画材と言えば、こんな作品解説も。
・竹内栖鳳 「晩鴉ばんあ」
‘栖鳳紙’…特別に漉かせた墨付きや絵の具の乗りの良い和紙。墨の滲みが効果的。
・横山大観 「喜撰山」
‘金箋紙’…はじめから金銀の箔を紙に漉きこんだ紙。この作品が最初の使用例。
他にも裏箔彩色の作品「埃及土人ノ灌漑えじぷとじんのかんがい」(速水御舟)もあった。
【覚書】 川端龍子「羽衣」はヤップ島の踊り子がモデル。
アロハ・デザイン展 海と時代を超えたヴィンテージアロハストーリー
/シルク博物館(横浜市)にて。
ただのアロハなら、展覧会なんてしない。
…というコピーの通り、ヴィンテージアロハシャツ尽くし。
そして、展示解説の情報量もたっぷり。
やはり興味は和柄アロハである。
ハワイへの日系移民がアロハシャツ発祥に重要な役割を果たしているから、どうしたって和柄の影響が大きい。
アロハシャツ創世期のポイントとなるブランドは3つ。
・ムサシヤ商店
・キング・スミス (エラリー・チャンが商標登録、妹のエセル・ラム・チャンがデザイン)
・ワットムルス (女流デザイナーのエルシー・ダース)
アロハシャツの柄のスタイルは5つ。
・オールオーバー・パターン (総柄)
・バックパネル・パターン (背中前面に一枚の絵をいれる)
・ホリゾンタル・パターン (天地がはっきりした柄)
・ピクチャー・パターン (写真のような絵)
・ボーダー・パターン (模様で縦縞を形成)
和柄の影響は、移民が持ち込んだ着物の仕立て直しだけで、あとは「和柄風」になっていく流れかと誤解していた。
確かには現地でのデザインも始まるのだが、並行して日本から和柄の生地の輸入も行われていたのである。
輸出用のデザイン力と染色を支えたのは友禅の技術であった。
日本でデザイン・染色したものは、当然本格的な和柄である。
むしろ輸出を意識したことがのびやかなデザインを作り出している。
実際に友禅の裂地や着物とアロハシャツとが並んで展示されていおり、意匠が似通っている(そのまんま、という場合も)。日本人にしか分からない?という意匠も楽しまれていたようである。
例えば以下のような具合。
「富士山と鷹」
→ 良く見ると、茄子も描かれ 「初夢の縁起物」
「武士」,「武具」
→ 実際の故事/曽我の兄弟、那須与一(なすのよいち)
家紋によっては戦国武将や戦いくさが特定可能
他にも端午の節句や昔話、渡月橋など挙げればキリがない。
余談だが、アロハシャツの柄には茶道具もあった。
茶碗・茶筅・茶入れの仕覆などが思いっきり総柄で描かれていた。
隣に参考として展示してある友禅染裂地には、更に茶杓や釜、そして「●千家の兜門」まで描かれていた。ご丁寧に門の絵の横には「●千家 兜門」と文字まで染め上げている。
この友禅、何に使いたかったのだろう…
鏑木清方記念美術館(鎌倉)へ行った。
開館10周年記念特別展 「清方の美-その叙情」を鑑賞。
「先着50人の方へ差し上げています」と葉書をいただく。
何回か見ている作品に加え、
鈴木春信を思い起こさせる作風の物もあった。
この美術館では、引き出し状になっている展示ケースがあり、その中に「お夏清十郎物語」の下絵の一部があった。
本画を先日(2008.5.9)見たばかりである。
ラストシーンとなる第6図のお夏の表情が、第5図の狂乱の場面から一転して、とても穏やかで印象的だった。
解説によれば、「最後にお夏は出家して清十郎を弔う*」とのこと。
そういうことね、と納得。
*井原西鶴によるとのこと
今年は鏑木清方の生誕130年にあたり、次回はその記念展となる。楽しみ。
蜀山人 太田南畝 -大江戸マルチ文化人交友録-
太田記念美術館(渋谷区)にて。
前期にすべり込みで鑑賞。
太田南畝 (おおたなんぽ)
=蜀山人 (しょくさんじん)
=四方赤良 (よものあから)
…他にも別名あり。
下級武士として謹直に仕事をしながら、狂歌師・戯作者・学者として人気のあった多芸多才な文化人。
身近なところでは、肉筆浮世絵や浮世絵の画賛。
展示では多くの読み下し文がついていたが、自力では読めなかった。
これからは画賛も注目していきたい、が………
松濤美術館(渋谷区)にて。
サブタイトルは 絵画の鎖・光の森。
既に高名な方らしい。
既にどこかで出会っているのかもしれないが、残念ながら記憶にはない。
今回は2006年〜2008年の未発表絵画の展示。
連作絵画(油彩)の大作がメインとなっている。
三色程の色彩により展開される作品群は、
・一見同じ様で、実は非なるもの
・バラバラの様で、実は少しずつ何がが繋がっている
といったイメージであった。
作家の文章も併せて展示されていた。
その絵画思想は独創的(哲学的?)で、正直なところ難解だった。
ただ、連作が壁一面に並ぶ中で佇んでいるのはとても心地よかった。
マミフラワーデザイン展2008 「花・人・暮」~さまざまな生活の中で (大丸東京にて)
6日間の開催日を2日ずつ前期・中期・後期と分けての展示(発表会)。
訪れたのは初日の夕方で、マミフラワーデザインスクールの講師&生徒らしき人々で賑わっていた。
‘フラワーデザイン’というのはフラワーアレンジメントというよりは、オブジェの如く空間演出をするものらしい。
花はもちろん、ピーマンや玉ねぎの皮,卵なども使われている。
器が手作りのものが多かったが、それは‘花くばり’という“自然素材を利用して花を飾るスタイル”によるものであったようだ。
「今、蘇るローマ開催・日本美術展」 (日本橋三越)へ行った。
通称「ローマ展」(1930年:昭和5年)に出品されていた作品のうち、大倉集古館所蔵作を中心の展示である。
「ローマ展」は、ただ日本美術を展示するだけではなかった。日本から宮大工を連れてローマに乗り込み、会場に床の間などを作っての展示だった。日本的空間の中で本来の日本美術を体感せしめるという壮大な展覧会だったのである。
オープニングセレモニーの写真(白黒写真である)も飾られていた。
会場をバックに羽織袴姿の横山大観と妻がイタリア人らと中央に立ち、傍らには職人服でずらりと並んだ宮大工の姿は誇らしげであった。
この「ローマ展」を全面的に支援したのが大倉氏であり、主要出展作の多くが大倉集古館所蔵となっている所以である。
前田青邨「洞窟の頼朝」や横山大観の「夜桜」など圧巻。
竹内栖鳳「蹴合」は軍鶏の動きが滲みによって巧みに表わされていた。
(ちょっと「鳥のビオソフィア展」の鶏の剥製部屋を思い出した。)
横山大観は複数展示されていた。
「瀟湘八景」は墨とわずかな彩色で水辺・霧・滝・虹…と見事に描き分けられていて見とれた。

【覚書】 日本橋三越本館の画廊に立ち寄る。
「一期一會 一軸一碗展」が開催中。
出展者は 藤平伸、辻清明、細川護煕、金重晃介、川瀬忍。
細川氏の作品を始めて拝見した。
三の丸尚三蔵館の 富士-山を写し、山に想う- (中期) を
前期(2008.4.3)に引き続き見に行った。
入ってまず目に入るのは堂本印象の大作「霊峰飛鶴」。
平成8年の皇太子(現:天皇)誕生の祝いに衆議院議員一同が堂本印象に依頼、献上されたもの。
今回も横山大観の作品(巻物:輝く大八洲 横山大観)が目立つ。
印象的なのは松岡映丘「富嶽茶園」。
遠目にも青と緑が鮮やかで濃密な構図。
茶畑から富士山まで俯瞰できる。
下から焼津・三保の松原・田子の浦かな?という海辺の景色が配置良く並んでいる。
近付いて観ると、画面の左下に汽車が走っている。
橋や船なども作成時期(昭和3年)のものなのだろう。
古典的な要素の中に当時の風景がさりげなくちりばめられていて鑑賞が楽しい。
静岡県茶業組合からの献上品とのこと。
5月18日は「国際博物館の日である。平常展観覧無料の恩恵にあずかった。
国宝室:法華経方便品(竹生島経)
特集陳列 博物図譜 -日本的研究の展開-
服部雪斎 「花鳥 」等
特集陳列 高麗茶碗
大井戸茶碗 銘有楽 等
男衾三郎絵巻
鷹見泉石像 渡辺崋山筆

…顔のアップ。
着物などが肥痩のあるのある線なのに対し、顔はどこまでも写実的。
娘日時計・巳の刻 喜多川歌麿筆
娘日時計・申の刻 喜多川歌麿筆
京の舞妓 速水御舟筆
東海道五十三次絵巻 巻第1 横山大観・下村観山・今村紫紅・小杉未醒筆
竹蓋置 灰屋紹益作
竹茶杓 銘 亀 杉木普斎作
竹尺八花入 伝金森宗和作
青磁琮形水指
色絵三壺図皿 鍋島
色絵蒲公英図皿 鍋島
色絵石楠花図皿 鍋島
色絵紫陽花文鉢 讃窯
個人的に、見所が大変多かった。
今日のところは、羅列のみ。
東京大学創立130周年記念特別展示
「鳥のビオソフィア――山階コレクションへの誘い」展へ行った。
主 催: 東京大学総合研究博物館+財団法人山階鳥類研究所
場 所: 東京大学総合研究博物館1階展示ホール
東京大学は全く未知の世界。
到着して最初に行ったのは、赤門前での記念撮影である。
次に博物館前でパチリ。
【開催趣旨】
東京大学総合研究博物館では、1996年の改組拡充以来、学術標本の意義と魅力を広く伝えるため、「コレクション」に焦点をあてた展覧会を年ごとに開催。
いまや「東京大学コレクション」という呼び名は、学内外で定着。
本展示は、博物館が山階鳥類研究所と共同で進めてきた研究セミナー「生き物の文化誌」の活動成果の一端を、同研究所に保存蓄積されている貴重な鳥類学コレクションと併せ、初めて社会に向けて広く公開しようとするもの。
【展示の眼目】
これまで纏まって公開される機会に恵まれなかった「山階コレクション」を、初めて本格的に紹介
・ 昭和天皇ゆかりの鳥類剥製標本群
・ 絶滅鳥のドードーやモアの遺物、
絶滅危惧種ないし稀少種とされる鳥類の剥製標本、
卵殻標本、液浸標本
・ 標本保存用の大型什器類
・ 稀覯書として知られる大型鳥類図譜等
――鳥類標本は「自然史」を代表する学術資料。
しかし、ただ単なる自然遺産でなく、いまや立派な歴史的文化財。
また、職人の確かな手業によって作製された古い標本群は、「アート&サイエンス」の協働の結晶体であり、それらの審美的な側面が、デザイン資源としても新たな関心を惹起し始めている。
――鳥類に代表される自然史標本は、自然界・生命体の有する「ビオソフィア」(生態知・生命知)を解明するの学術(研究)資源であると同時に、人と自然の持続的な共生社会を実現するために不可欠な産業(遺伝)資源でもある。
うぅむ、難解だ。
鳥類図譜はボタニカルアートの鳥版。見ていて飽きない。
ブランクーシの彫刻やミロと同列でも違和感なし。
鳥の「本標本」はいわゆる剥製。生きている姿に近い。
初めて実物を見た「仮標本」。引出しに入っている。
研究用には定番らしいが、個人的にキビシかった。
生きている鳥は好きなのだがなぁ。
館蔵 「近代の日本画展」を見学。
30点の日本画が並ぶ。
横山大観が一番多く、花鳥風月の作品が中心。
橋本関雪「高士観瀑図」なども目に涼やかである。
中央の展示ケースには「宇野雪村コレクション」として墨・硯・文具が並ぶ。
宇野雪村は書道家とのこと。
東京国立博物館にて。
目玉は日光菩薩&月光菩薩立像。
光背が修理中のため、間近で背中まで拝見。
テレビ番組でもやっていたが、背中のラインが微妙に男性的&女性的。体重差も実はかなりのもの。本当に丁寧な作りのお姿である。
人体の美しさと、人間を超えた存在の美しさが見事に融合している。
「吉祥天画像」にもお会いした。
8世紀に布に描かれたとは思えない、当時そのままであろう美しさだった。
追記 : 法隆寺館にて伎楽面を見学
鎌倉別館は、明治から現代に至る日本画。
・ 鏑木清方 「お夏清十郎物語」(第1図~第6図)
・ 川端龍子 「橿鳥」(カケス?)
・ 山口蓬春 「宴」
↑ 埴輪のパーティー in 砂漠
・ 伊東深水 「荻江寿友像」
・ 片岡球子 「幻想」 面構シリーズ 足利尊氏/義満/善政 葛飾北斎 東洲斎写楽
覚書 【お夏清十郎物語】
お夏と清十郎の駆け落ちの悲恋話。
江戸時代に実際にあったといわれる。
浄瑠璃など。
手代の清十郎が、主家の娘のお夏と恋に落ちる。
駆け落ちしたものの追っ手に捕らえられ連れ戻されてしまう。
清十郎は処刑され、お夏は悲しみのあまり気がふれる。
覚書 【荻江寿友】
かっての新橋の芸妓で、荻江節の名人、竹村荻江寿友。
荻江節は吉原で唄われた三味線と渋い節まわしによる粋なお座敷小唄。
(三味線を手前に置いた寿友は、右手で膝を打って拍子をとりながら、空の左手でその弦を押さえる動作)
覚書 中村正義 「ピエロ」
……が、「大●洋」に見えてしょうがないのだよ...
神奈川県立近代美術館葉山館の開館5周年記念として、葉山館・鎌倉館・鎌倉別館の3館共同(3部構成)でコレクション展を行っている。
そのうち、鎌倉館(第2部)と鎌倉別館(第3部)に行った。
鎌倉館は、幕末・明治から昭和初期の日本の洋画を展示。
まず、入っていきなり「ラグーザ 玉」の作品「故郷の思い出」。
近くの御婦人が、「この人の話を本で読んだわ」と連れの御婦人に囁いている。
【ラグーザ 玉】 1861-1939(文久元年ー昭和14年)
東京(江戸)生。日本女流洋画家第一号。
イタリアより招聘され洋風彫刻を教ていたヴィンツェンツォ・ラグーザ(1841‐1927)と結婚。学校閉鎖のため、イタリアに渡る。
イタリアで夫が創立した工芸美術学校の副校長となり、創作の才能を開花。
ラグーザとは死別。昭和8年帰国。
高橋由一の「江の島図」では、
「昔は橋はなかったんだよ」と話す会話を何回か耳にする。
他にも岸田劉生、佐伯祐三、関根正二 等が並ぶ。
三岸好太郎の「犬山風景」(1927年)では、
「おそらく結婚した三岸節子の実家(愛知県一宮市)のついでに愛知県犬山市へも立ち寄ったのだろう。1924年に彼らは結婚したからね。」という会話が
…聞かれなかった。私の推測である。
1番インパクトがあったのは、和達知男の「眼鏡をかけた自画像」。
特別陳列 平安時代の考古遺物 -源氏物語の時代-
以下、常設展の一部を羅列
華厳宗祖師絵伝(高山寺)
一遍聖絵(清浄光寺)
法然上人絵伝(知恩院)
遊行縁起(真光寺)
舞踊図屏風(京都市)
双鷺図 狩野尚信筆
韋駄天図 狩野安信筆(安楽寿院)
文殊像 狩野益信筆
柳燕図 英一蝶筆
蘭亭曲水図屏風〈第一~二隻〉狩野山雪筆(随心院)
雪汀水禽図屏風 狩野山雪筆
四季松図屏風 狩野探幽筆(大徳寺)
四季耕作図屏風 久隅守景筆
李白観瀑図屏風 狩野尚信筆
寒山図 一山一寧賛
黄初平図 雪舟筆
拾得図 可翁筆
宮女図屏風 雪村筆
文殊像 周耕筆(智恩寺)
草座釈迦図 紹仙筆(真珠庵)
琴棋書画図屏風 元信印・秀信印
初期伊万里・柿右衛門・古九谷の皿・鉢など
鍋島色絵椿文皿
仁清立鼓花生
古清水鉄砂地色絵菊唐草文瓢形徳利
銹絵芦雁文帆掛舟形向付
仁阿弥道八・尾形周平・永楽保全などの京焼
色絵朝顔瓢箪文鶏鈕大香炉 九谷陶器会社
金彩色絵龍虎文花瓶 竹内吟秋
色絵竹に鳥文角皿 竹内吟秋
金彩色絵山水文花瓶 浅井一毫
金彩色絵瓔珞波上仙人文鉢 浅井小蓮
お宝沢山…
没後120年記念 絵画の冒険者 暁斎 Kyosai ― 近代へ掛ける橋 展
京都国立博物館にて。
暁斎の作品をまとめて見る機会に恵まれた。
感想は一言 「天才!」
代表作「大和美人図屏風」は、どこまでも緻密に美しい。
水墨画の「枯木寒鴉図」も素晴らしければ
作品ではない絵日記はまるで北斎漫画を見るように楽しい。
「九相図」などの人体が朽ち行く図もあれば、
骸骨が歌って踊り、蟹は綱渡りをする。
びっくり眼の閻魔様もいれば、
雷神は太鼓を海に落として拾っている。
書き尽せないが、強烈に惹きつけられた。
一休さんも踊る。
愛知県美術館(名古屋市)にて。
新収蔵記念(遺族からの寄贈)。
杉本健吉は、名古屋市生まれ。
1987年に愛知県美浜町に杉本美術館が開館。
2004年に98歳で亡くなるまで活躍。
最初は図案家として出発、
後に岸田劉生の門下に入る。
作品は、油絵・水彩画・水墨画等
ジャンルを問わず、画材も岩絵の具から
ボールペンまで何でも使っている。
奈良の風物を描き、
吉川英治の挿絵も担当した。
晩年は幡(ばん)オブジェも作成。
杉本美術館には定期的に出向き、
絵に気に入らないところがあれば、その場で直した。
絵を愛し、人々に愛された画家だったと思う。
名古屋市美術館のモディリアーニ展に行った。
なぜか、六本木と同時期にモディリアーニ展をやっている。
名古屋市美術館は「おさげ髪の少女」の高額購入が以前話題になった。
あれから、早くも20年。
開館20周年記念としてのモディリアーニ展であった。
こちらのコピーは
「神に愛された天才、アメデオ・モディリアーニ展」
展示は
・ 肖像画 「おさげ髪の少女」など
・ 全身像 「召使の少女」
・ 母子像 「母と子」
・ 裸婦像 「横たわる裸婦」など
・ 水彩、素描
と幅広く、充実した作品群が並んでいた。
「モディリアーニらしさ」を満喫でき、楽しかった。
追記
併設の常設企画展 生誕100年記念 田中君枝展
…あまりの作風の変化(激変)に鑑賞者対応し切れず。
大丸ミュージアム・東京にて。
四大浮世絵師とは、
写楽 ―― 正体不明
歌麿 ―― 大首絵
北斎 ―― 画狂人
広重 ―― 漂泊の詩人
浮世絵収集家の中右瑛氏のコレクションからの展示。
初めて横須賀美術館に行った。
開館当初話題になった、吹き抜けの天井から外光が降りそそぐ美術館である。
谷内六郎館も併設されている。
しかし、中村岳陵展は開館一周年記念企画である。
月日のたつのは早い。早すぎる。
さて、中村岳陵である。
・伝統的な大和絵
・有職故実を表現した歴史画
・近代的な女性を描いた人物画
・琳派風の動植物画
・写実的な風景画 等々…
その幅の広さに驚いた。しかも何れも質が高いのである。
幅の広さと質をを支えたのは、徹底した写生だったようである。
「どこへ向かっていくのか?」と、ワクワクしながら鑑賞を進めた。
国立新美術館(六本木)のモディリアーニ展に行った。
チラシのコピーは
「あの名作から、知られざる原点まで」
『原点』とは、当初彫刻家を目指した過程で、アフリカや東南アジアの影響(プリミティヴ美術/原始美術)を受けた初期のカリアティッドの作品群。
『名作』は、それを革新的な表現に結びつけ独自の様式を確立した肖像画。
…ということのようである。
まずは、初期作品「嘆きの裸婦」の激しい感情表現に驚く。
『原点』に関する展示はカリアティッドのスケッチなどがずらり。
←こちらはグッズを買った時の袋
『名作』は、上半身像の肖像画で統一された展示。
肖像画を見ていると、
・ 瞳のない肖像画
・ 瞳を描いた肖像画
・ 片目は瞳を描いた肖像画
の三つがあることに気がついた。
‘通称’『マリー・ローランサン』 瞳くっきり。
『赤毛の女の頭部』 片目は瞳を描き…
瞳を書かなかった理由は諸説ある。
以前は「なぜ瞳を描かないのか?」という謎を解こうとしながら鑑賞していた。
今回上半身像ばかりが並んだ何人もの肖像画を見続け、始めて “それは大した問題ではない” と思った。
なぜなら、肖像画を見ていると、描かれた人が
よく喋る あまり話さない 皮肉も口にする ゆっくりした語り口
知的 おっとりしている 不安だ プライドが高い お洒落だ
…と対面しているこちらに伝わってくるからだ。
それは、首のかしげている角度、瞳の向き、手の表情など、あちこちから滲み出てくる。その中に瞳の描き方も含まれているだけである。
蛇足だが、皺を描かずに骨格や肌の色艶だけで年齢まで伝わるのはもはや驚異である。
ナンシーで日本人として生まれた運命のいたずらを祝福してあげようではないか
と、当時の批評家をして言わしめたガレ。
彼は「もののあわれ」を理解し、講演さえ行ったとか。
えぇ、そこまで凄かったの?というのが素直な感想。←無知
「もののあわれ」を理解していたという解説付きの壺 。

日本人としての自分が、「もののあわれ」を理解しているかというと…
大倉集古館の 華やかな日本刀 備前一文字展 に行った。
備前一文字派は日本刀の中でも最も華やかな作風。
後鳥羽院(鎌倉時代初期)の御番鍛冶(月番で12名)のうち7人を占め、
最も重要な正月は一文字派の則宗。
「菊一文字」とも呼ばれる。
菊紋が入れられた太刀の展示にはじまり、刀がズラリ。
ポイントは光源対策としての懐中電灯持参か?
図録購入。
引き続き、東京国立近代美術館工芸館へ。
所蔵作品展 近代工芸の名品-花と人形 が開催中。
工芸を見るのは楽しい。
(裏を返せば、近代の人形がダメ。)
・ 大木秀春おおきひではる 想花玉虫装塡胸飾 … 素材が銀と玉虫
・ 十三代今泉今右衛門 色鍋島薄墨石竹文鉢
・ 松井康成 練上玻璃光大壺
・ 長野垤志てつし 沢瀉文棗釜
・ 初代宮川香山 鳩桜花図高浮彫花瓶 … 二つでワンセット。
何といっても、この立体造り。雛もよく見ると複数いる。
背面には雀が張り付いている。
実は、造形を優先しすぎて安定が悪いらしい。圧巻。
東山魁夷展に引き続き、常設展を鑑賞した。
企画展のチケットを買うとセットでついてくるが、これが非常に充実した展示なので、心して挑むことになる。
・ 川合玉堂 「行く春」
・ 菊池芳文 「小雨降る吉野」
・ 原田直次郎 「騎龍観音」
・ 萬鉄五郎 「裸体美人」
・ 岸田劉生 「道路と土手と塀(切通之写生)」
・ 〃 「壺の上に林檎が載って在る」 他
・ 新海竹太郎 「ゆあみ」;ブロンズ (石膏原型が重文)
・ 関根正二 「三星」さんせい
・ 土田麦僊 「舞妓林泉」
・ 川端龍子 「慈悲光礼讃(朝・夕)」 ← イチオシ
・ 鏑木清方 明治十二ヶ月 三~六月
・ 前田青邨 「激流」
・ 小杉放菴(未醒) 「海南画冊」 など
生誕100年 東山魁夷展を見に、東京国立近代美術館に行った。
抒情的な風景画をはじめ、唐招提寺御影堂の障壁画も併せての展示会である。
子供の頃、親について何度か日展を見に行った。
当時一番の楽しみは東山魁夷の一枚だった。
今更ながら、知った事。
・ あえて平面的な構図
・ 垂直・水平な線を多用してリズム感を強調した画面構成した作品も多い
・ 川端康成に勧められて日本の風景に取り組む
・ 魁夷にとって黒と金の組み合わせは日本的な象徴
・ 唐招提寺の障壁画
国宝鑑真和上坐像を奉安する御影堂をぐるりと囲む水墨画は故郷の揚州の風景。
(このために、水墨画に取り組む)
次の間に鑑真が目にすることができなかった日本の海が描かれる。
(両作品とも、圧巻であった)
川端康成に勧められ、最初に描いた日本の風景がこの「北山初雪」。
出光美術館にて。
今年は戸栗美術館の鍋島を見たこともあり、待ちかねた展覧会。
鍋島は以前から好きである。どれくらい前かと言うと
という切手をずっと持っている具合である。
(発行日をで調べたら、1985年5月23日!)
今回の展覧会は、この切手にもなった「色絵桃文大皿」や
等々…
が展示されている。
もちろん、柿右衛門や古伊万里もたっぷり展示。
追記 : 6月1日(最終日)再訪
松下電工 汐留ミュージアム 開館5周年記念 ルオー没後50年 特別展 ルオーとマティス展に行った。
1892年パリ、二人はギュスターブ・モローの指導を受けていた。
モローは、自らの模倣を強制することはなく、各自の資質を伸ばす指導をしていた。
そしてモローは二人の将来をこう「預言」した。
マティスには 「油彩の世界をシンプルにしていくことになる」
ルオーには 「宗教的なものにひかれ、やがて作品全てにその刻印が押されるであろう」
そしてルオーとマティスは亡くなるまで手紙をやり取りしながら交流を続けていく。
手紙には、様々な事が書かれた。
・ 今書いている作品のこと
・ 旅先でのこと
・ 展覧会のこと
・ 苦しい時には画材を融通しあう 等
独自の画風を確立すべく努力を重ねる一方で、実は共鳴もしあっていた二人を知ることができた。

(1906年のルオーとマティスの作品。)
手紙の現物が展示されているが、翻訳は展示室内の図録で確認することができた。
追記 : アド・ミュージアム東京で行われていた 第14回中国広告祭受賞作品展も拝見
初めて松岡美術館(港区白金台)を訪問した。
お目当ては、こちらの
堂々とパンフレットを飾る「青花龍唐草文天球瓶」である。
展示室数が多く、
古代オリエント ガンダーラ・インド彫刻 現代彫刻~
と様々な展示の一階を流し見つつ、二階と進む。
室町水墨画と南画(良かった)、現代日本洋画展
もあるが、なんといっても 「中国陶磁名品展」 へ。
天球瓶が想像より大きな姿で鎮座している。
他にも
澱青釉
白磁劃
青花
五彩
法華
豆釉
粉釉
と、ずらり迫力のラインナップ。
大満足。
初期伊万里展 -素朴と創意の日本磁器- というタイトルの展示。
素朴な染付だけの器もいいものだなぁ、と鑑賞。
解説シートがあり、「トチン」「ハマ」「サヤ」などの道具による器への痕跡の説明などがある。
お気に入りの「吸坂手」について、以下の記述あり。
【加賀の吸坂で焼かれたものと思われていたが、伊万里焼 (山小屋窯,百間窯) と判明 】
吸坂手に限ったことではなく、伊万里焼というのは実際は有田産である。
伊万里港から各地へ搬出されたから「伊万里焼」となったのだ。
思えば、古九谷も柿右衛門も金襴手も鍋島も有田産。
知れば知る程、混乱していくのである…
Bunkamura ザ・ミュージアムにて。
画家の父(ピエール=オーギュスト・ルノワール)と
映画監督となった彼の息子(ジャン・ルノワール) の共演である。
映画監督となった次男の言葉:
『それは私が父の息子だからで、
親からはいやおうなしに影響を受けてしまうものなのです。』
この言葉が示すとおり、彼の輝かしい映画監督としての道程には、親の影響を確認しさらに賛辞をあらわす作業が常に伴っていたようである。
⇒
こんな具合に、両者ともブランコに乗っている。
会場では息子ジャンの映画のワンシーンがいくつか見られるようになっていた。
映画では、木漏れ日を全身に受けた女性がブランコを力一杯こぐ。
ドレスに映る木の葉のまだらな影が、父の絵の女性をイメージさせる。
だけど、大きく違うのは、動くブランコに降り注ぐ光と影は常に動いていること。
そして女性を追うカメラは女性の体の動きと同じように移動するようセットされ、私たちは純粋に影の移ろいだけを見せつけられる。
影響を受け止め、更に乗り越えていると感じる。
映画表現の改革者として後世に影響を与えているというのもうなずける。
(この展覧会まで、知らなかったんだけどね)
そごう美術館にて。
第45回記念も兼ねている。(審査員の作品も展示。)
チラシの作品がグランプリ作品。一番最初に展示されていた。
写真のイメージより実物が大きい事にまず驚く。
様々な技法を駆使した作品群を前に、「どうやって作るのかな」と言いながら楽しく鑑賞。
公募展ならではの広がりのある展示だった。
追記 横浜高島屋の画廊にて
・ 塗師五代 辻 石齋 展
・ 白磁・青磁の世界 - 西山 正 作陶展 も拝見
ティツィアーノの「ウルビーノのヴィーナス」がウフィツィ美術館からお目見えである。
展覧会のサブタイトルは「古代からルネサンス、美の女神の系譜」。
ヴィーナスという名の(時には名を借りた?)、様々な女性像。
恋多き女神の伝説に、モチーフは事欠かなかったようである。
展覧会のタイトル通りの展示。
水墨画は、南宋時代~日本近代まで網羅されている。
伝 牧谿筆「叭々鳥図」などを見つつ、いま一つ良さが分からない自分を再確認。残念。
小川芋銭の「蓬莱仙境図」はそんな自分にも分かりやすく蓬莱山という世界観を語りかけてくれるようで、ほっとする。
平福百穂「梅に小鳥」も良い。
古写経の展示もあった。
「紺紙金銀交書倶舎論」(中尊寺経)の、濃紺の地に一行ごとに金色と銀色とで文字が綴られ、仏画も金銀色で描かれているのは豪華だった。
長次郎赤楽茶碗 銘 夕暮 は、使い込まれた赤楽の特色が良く出ていて見ごたえがあった。
横浜高島屋にて。
表千家当代家元 、而妙斎(じみょうさい)の古希記念となるもの。
かつ、高島屋美術部創設百年記念の一環。
図録も販売されている。
以前にも『表千家 茶の湯 雪月花展』(高島屋美術部創設80年記念)などが行われていたそうで、高島屋での三回目の展覧会。
・正月飾り、二条城での茶会の取り合わせ(四季の‘誰が袖棗’も)、
好み物、永楽家による十二支水指 等
・DVD 『京都表千家 茶の湯歳時記』の上映。(約30分)
・千家十職の作品展示、販売
・呈茶席 (ここのみ有料,千円) ← 時間的切れで入れず
チラシの風炉先屏風にくっついている粒(緑,白,黄色の松ぼっくり)は永楽家によるもの。
同じつくりの炉縁もあり。
大胆な発想だなぁ。
山種美術館の桜をテーマにした展覧会。
今年で10回目を迎える。私にとっては2回目。
展示室に入ると、様々な桜の絵で満開である。
第2展示室に入ると
森田曠平「百萬」 羽石光志「吉野山の西行」 伊東深水「吉野太夫」と並んでいるのが目を引く。
「百萬」は能を題材にしたもの。
能では笹の枝を手に持つ所を、桜の枝にしてある。
「吉野山の西行」は、桜の枝を立てた花入を手にした西行の姿。
出光美術館の「西行の仮名展」を思い出す。
「吉野太夫」は、桜を背景に立つ吉野太夫と子供。
子供が盆に載せて大夫に見せている茶入れの仕覆の一つは吉野間道。
そして去年に引き続き気に入った1枚、川端龍子の「さくら」。
外に出ると、千鳥ヶ淵の桜も満開だった。
三の丸尚三蔵館の 富士-山を写し、山に想う- (前期) を見に行った。
皇居の中は、桜・スミレ・タンポポ・シャクナゲ・ミツマタ(黄と赤の2種)コブシ…と花盛り。
皇居内を通って三の丸尚三蔵館に入ると、横山大観の大作「朝日霊峯」の黄金の富士にどーんと迎えられた。
画帖『光彩』の中の 片岡球子「めでたき富士」 も華やかだった。
ルーブル美術館展 -フランス宮廷の美- を東京都美術館に見に行った。
展示の中心はポンパドゥール夫人やマリー・アントワネットに象徴される時代の装身具や調度品である。
会場でお会いしたポンパドールさんとアントワネットさん。
このアントワネットの肖像画は、かなりモデルに忠実だったためにかえって不評だったとか。
華麗な(ちょっとコッテリな)品々に囲まれながら、「ロカイユ」って何?と疑問を持つ。
ウィキペディアによれば、
ロココはロカイユ(rocaille)に由来する言葉である。ロカイユは岩の意味で、バロック時代の庭園に造られた洞窟(グロッタ)に見られる岩組のことであった。それが転じて、1730年代に流行していた、曲線を多用する繊細なインテリア装飾をロカイユ装飾(ロカイユ模様)と呼ぶようになった。ロカイユ装飾は、イタリアの貝殻装飾に由来すると考えられているが、植物の葉のような複雑な曲線を用いた特有のものである。
ロココの家具(1730年)新古典主義の時代(18世紀末~)になると、前時代の装飾様式が退廃的であるとして蔑称的に使われたが、その後、時代一般の美術・文化の傾向を指す用語として、広く使われるようになった。ロココ様式(スタイル)、ロココ建築、ロココ趣味などと使う。豪壮・華麗なバロックに対して、優美・繊細なロココともいわれるが、両者の境界は必ずしも明確ではなく、ロココはバロックの一種と考える人もいる。
ルイ15世の愛妾で、才色兼備で知られたポンパドゥール夫人(1721年 - 1764年)を中心とする宮廷のサロン文化はロココの華であろう。
そうか、そうだったのか。
会場にも多少解説があったのだが、呑み込めなかったのである。
調度品の中には、中国磁器や日本の漆器をブロンズ&鍍金で装飾したものもあった。
ポンパドール夫人は「ひび焼き青磁」がお気に入りだったそうだ。
展示してあったのは、貫入に黒っぽい色をすりこんだようなタイプ。
その渋さに、「お主 やるな」と思った。
東博にて、常設展と庭園開放。
・花下遊楽図屏風 狩野長信
・柿本人麻呂像
・八重桜に流水(摺絵) 葛飾北斎
・書状 良寛筆
・特集陳列 蘭亭序
・弱法師 下村観山 … なんとも言えない迫力
正式な展覧会タイトルは
山寺 後藤美術館所蔵 「ヨーロッパ絵画名作展」
~ロココからコローとバルビゾン派の画家たち~
…である。大丸ミュージアム東京にて。
ついでに、同じフロアーの草間 彌生の版画展・光峯の織物美術展も拝見。
そごう美術館(横浜市)にて。
松柏美術館(奈良市)の所蔵品より。
上村松園の長男。
母の人物画に対し、花鳥画が多い。
眺めていると心が和む。
写生を大切にしたようで、スケッチ帳も圧巻。
人物画の作品数は多くないが、家族への愛情が満ちているのが伝わってきた。
メナード美術館(愛知県小牧市)で開館20周年記念の第3弾。
開館20周年記念の最後となる展覧会は、日本洋画である。
中村彝、岸田劉生、熊谷守一…と魅力的な絵が並ぶ。
絵画と併せて展示されている作品の中で、一際魅力的だったのが
高村光太郎の木彫である。
栄螺
と
鯰
である。
「栄螺」さざえは、永らく所在が分からなかった幻の作品であったらしい。(うろ覚え)
「鯰」のほうは、解説を読んで少々懐かしい思いをした。
詩集「智恵子抄」の中の1篇の「鯰」が、コレなのである。
鯰
盥(たらい)の中でぴしやりとはねる音がする。
夜が更けると小刀の刃が冴える。
木を削るのは冬の夜の北風の為事(しごと)である。
煖炉に入れる石炭が無くなつても、
鯰よ、
お前は氷の下でむしろ莫大な夢を食ふか。
檜の木片(こつぱ)は私の眷族、
智恵子は貧におどろかない。
鯰よ、
お前の鰭(ひれ)に剣があり、
お前の尻尾に触角があり、
お前の鰓(あぎと)に黒金の覆輪があり、
さうしてお前の楽天にそんな石頭があるといふのは、
何と面白い私の為事への挨拶であらう。
風が落ちて板の間に蘭の香ひがする。
智恵子は寝た。
私は彫りかけの鯰を傍へ押しやり、
研水(とみづ)を新しくして
更に鋭い明日の小刀を瀏瀏と研ぐ。
この詩を読んだのは何歳の時であったか・・・ (遠い…)
おまけ 20周年記念スタンプラリー達成により、図録を頂いた。
茶人のまなざし ― 森川 如春庵の世界 ― 展を見に、名古屋市博物館へ行った。
展覧会ののキャッチコピーは
益田鈍翁が愛した中京の麒麟児
はて、初耳の名前だが…?
森川勘一郎 号 如春庵 にょしゅんあん (1887~1980)
・ 尾張一宮の大地主、森川家の当主
・ 16歳で、本阿弥光悦作「時雨」を手に入れる
・ 後に 本阿弥光悦銘「乙御前」も所持
・ 益田鈍翁(益田孝)と親交、「わがまま庵」と呼ばれかわいがられる
・ 佐竹本三十六歌仙絵巻の切断に立会、巻頭の「柿本人麿」を引き当てる
・ 「紫式部日記絵詞」発見
・ 久田流を学び、一方で一流一派にこだわらない、新しい茶の湯を目指す
・ 生涯に3,000回を超す茶事を催す
16歳の蒐集品第1号が
これ。
後に
これ。
知らなかった事が恥ずかしくなる程の、大茶人かつ古美術品蒐集家。
展示室には、名古屋市博物館に保管されているコレクションと、今は他所にあるかつての所持品がずらりと並んでいた。
他にも如春庵作の茶碗や絵画、さらに書の勉強のノート等の展示があり、大変熱心な研究ぶりが偲ばれた。
NHKのテレビ番組、「美の壺」の展覧会が行われている。
早速ご指南戴くべく訪問した。
放送は既に70回を超えているが、会場では10のテーマでの展示。
一 古伊万里 染付
二 アールヌーヴォーのガラス
三 魯山人の器/織部焼
四 根付/櫛
五 掛け軸入門 表具
六 切子
七 藍染め
八 江戸の文様
九 友禅
十 唐津焼
どれも印象に残るものばかりである。
こちらは、根付。
以前はロクに鑑賞もしないで素通りしていた根付だが、番組のおかげで楽しみの一つに加わった。
根付鑑賞の「ツボ」の1つは、『“なれ”を味わう』。
“なれ”を眺めることはできるようになったが、手の上で味わうのはいつの日のことだろうか。
愛知県美術館(名古屋市)の 木村定三コレクション名作展 に行った。
名古屋の美術品収集家木村定三氏から寄贈されたコレクションは、実に3,000点を超えるのだとか。
守備範囲は広く、
・ 浦上玉堂や与謝蕪村などの文人画
・ 江戸時代の絵画
・ 小川芋銭などの近代の日本画
・ 交流のあった熊谷守一や須田剋太の作品
・ 陶磁器等の工芸品(茶道具含む)
・ 中国・日本の仏教彫刻、考古遺物 等
と、多岐に渡る。
伊藤若冲のこの絵、やんごとなき身分の方が田楽を焼いている。タイトルはなんと 「六歌仙図」。
名古屋だと、赤味噌田楽かな?木の芽も添えて…
名古屋市美術館での「北斎展」(前期)へ行った。江戸東京博物館からの巡回である。
名古屋市博物館 : おなじみの北斎、初めての北斎
江戸東京博物館 : 知らなかった北斎、知っている北斎
とチラシの表現に微妙な違いを出しつつ、北斎の新しい面を紹介している。
北斎は、オランダ商館長の依頼により作品を描き、日本の画家の中で最も早く西洋画法に習熟し独自の世界を作り上げていたのである。
そう言われれば、思いっきり遠近法じゃないか!
西洋画法を消化した上での北斎の画業って凄いと思った。
【覚書】 初版ならではの楽しみもあるのが浮世絵の世界
・本館 ハイライトツアー
国宝室:賢愚経残簡(大聖武)
青磁下蕪花入
長谷川等伯 牧馬図屏風 等
・特集陳列 館蔵能面名品集撰
・大井戸茶碗 佐野井戸
・椿椿山 高久靄厓像
・片輪車螺鈿手箱
・長次郎 黒楽茶碗 銘 尼寺
・染付雪景山水図大皿 (鍋島) など
サントリー美術館にて。
ダンスホール,劇場,娼館。
世紀末のディープな世界にどっぷり浸かって描ききったロートレック。
彼の生きた世界がたっぷり味わえる展示となっていた。
【おまけ】 同じく東京ミッドタウンにある「とらや」にて 「とらやのさくら展」も拝見。
国立新美術館にて。
横山大観の富士は、「襟を正して愛する霊峰を描きました」感が伝わってくる。
風景画や人物画も美しいだけでなく荘厳さが溢れる。

が、この飄々とした「老子」。魅力的だ。
おそらく全く反対の雰囲気であろう「屈原」にもお会いしたいなぁ。
(展示替えの都合で見られず)
東京国立博物館での 宮廷のみやび 近衞家1000年の名宝 展に行った。
陽明文庫の創立70周年記念特別展である。
・藤原鎌足像から始まり…
・藤原道長 御堂関白記,金銅経筒
・近衞家煕(予楽院) 花木図 茶道具 裂
・倭漢抄、大手鑑 …(お宝ありすぎ)
作品目録の「近衞家煕遺愛茶杓箪笥」というたった一行。
しかし中には錚々たる顔ぶれの茶杓が31本収納されているもの。
展示は約20本。あまりに豪華なのと、スケールの大きさに驚くばかり。
こちらは 青磁鳳凰耳花生 銘 千声
20周年記念展の最後、鍋島 -至宝の磁器・創出された美- 展に行った。
鍋島は端正な品のある造り、華やかなデザイン、繊細な絵付け…と楽しみが多い。
それがずらりと並ぶという贅沢さ。
この絵柄も、波濤・桜・柴垣がダイナミックに組み合わされている。
柴垣が外に向かって淡くなっていくのは、柴垣が細かく描かれているからである。(墨はじきによる。)あまりに細密に描かれているから、まるで白い口縁に向かって消えて行くようにさえ見える。
他にも、十客揃いの色絵皿,猪口など充実した展示だった。
眺めているだけで心躍る鍋島、凄い。
追記 解説でナルホドと思った事。
【鍋島独特の和様化されたデザイン】
四季折々の身近な草花を文様というよりもまるで絵画のように、見込部分と側面に分けることなく一枚の画布に見立てた器面に描いてある点。
出光美術館の 王朝の恋 -描かれた伊勢物語 展 に行った。
伊勢物語三昧である。

大方は月をもめてしこれそこの つもれは人の老となるもの
(でじ) (ぞ) (ば)
(88段)
この業平像の隣には「見立業平涅槃図」(英一蝶)が並ぶ。
中央で横たわるのは業平、取り囲むのは人間・動物とも女ばかりであった。
どんな女性にも思いやりを持って接した結果か?(63段 つくも髪)
大丸東京新店オープン記念の 近代日本画 美の系譜 ~横山大観から髙山辰雄まで~ に行った。
水野美術館(長野市)のコレクションからである。
横山大観の「陶靖節」は、陶淵明を描いた作品。
左隻に竹林の中にたたずむ陶淵明、右隻には弦のない琴とうたた寝している様子の子供(お付き?)が描かれている。
鏑木清方の「花ふゝき」「落葉時雨」も美しかった。
他にも上村松園、川合玉堂等々の見ごたえのある作品が多くある。
西郷孤月の「月下飛鷺げっかひろ」という作品に心惹かれた。
月夜の暗闇の中を白鷺がひっそりと飛んでいく情景である。
解説によると、西郷孤月 (1873~1912) は
・東京美術学校第一期入学(大観らと同期)
・橋本雅邦に見出され、卒業後助教授に
・31年東京美術大学騒動の際、懲戒免職
・ →日本美術院に加わる、菱田春草と朦朧体の実験推進
・橋本雅邦娘と結婚(岡倉天心媒酌)
・離婚、日本美術院からも離れる
・木村武山と旅に出る、のち各地を放浪
・放浪先の台湾で病をえて、帰国するも亡くなる。
とのこと。凄まじい経歴である。
Bunkamura ザ・ミュージアムの アンカー展に行った。
アルベール・アンカーが主に描いたのは故郷のスイスの村の情景と人々。
子供を描いた作品は、美しく温かみがある。
他に、数は少ないが静物画の展示があった。
アンカーにとっては静物画は二の次だったようだが、緻密で大変美しい作品ばかりであった。
松濤美術館にて、前・中・後期に分けての展示。
後期に滑り込み鑑賞。
中国美術に知識がないため、せっかくの解説文も理解できず。
「呉 昌碩 ごしょうせき」は多才で、
詩・書・画・篆刻とも堪能